4.傾城買四十八手
傾城買四十八手 山東京伝著画 一冊 寛政2年(1790)刊 蔦屋重三郎 請求記号:函8-4
京伝の洒落本の代表作で、以降の作品に影響を与えました。傾城買のさまざまな手管を記したもので、座敷や閨房を舞台とした遊女と客のやりとりが、精緻な心理描写とともに描かれています。
挿絵は、中国の仙人で鯉 を巧みに乗りこなしたという琴高仙人(きんこうせんにん)を遊女に見立てたもので、浮世絵の図柄としてよく用いられるます。
当館所蔵資料は、京伝による跋文(文章の終わりに記すあとがき)や奥付がないことから、覆刻版と考えられます。