大江戸探訪
江戸城に迫る / 文明開化スポット西洋風町並みの出現
日本において初めて出現した西洋風の町並みを持つ町、それが銀座です。ここに煉瓦(れんが)造りの町並みを建設しようと計画されたのは明治5年、鉄道開通と同じ年でした。
この年、銀座・京橋一帯が大火で焼失します。もともと明治政府は火事に強い不燃都市・東京の建設計画を立てていたのですが、この大火を機にそのモデル地区として選ばれたのが銀座でした。もちろん、銀座が鉄道の始発駅である新橋に近かったという地理的な条件も大きな理由の一つです。
煉瓦街は明治6年(1873)、まず「銀座通り」が完成、明治10年(1877)には全地区の建設が完了しました。現在三大新聞といわれる読売・朝日・毎日新聞社はすべて銀座を発祥の地とし、明治期には100を超える新聞社がこの地にありました。当初、西洋式を嫌って居住者が少なかった銀座が急速に発展していく理由の一つに、新聞や錦絵を通したメディアの発信力もありました。
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