ページの先頭です

ページ内を移動するためのリンク
本文へ移動する

ここからグローバルナビです。

グローバルメニューここまでです。

10. 西洋料理通

西洋料理通

Copyright (C) 2002 東京都立中央図書館特別文庫室 All Rights Reserved.
無断で転載・転用することを禁止します。

仮名垣魯文著 河鍋暁斉画 椀屋喜兵衛 明治5年(1872)刊 2冊
加3666

明治時代の西洋料理書。横浜に居留していたイギリス人が日本の傭人に料理を命ずる時の手控え帖を手に入れ、これを種本として仮名垣魯文が書いたもの。料理材料は、スープを吸物、マカロニを素麺のごとく訳しているが、「ボートル」は「牛の乳にて製したる物」と訳すと長くなるので、そのままとしたとある。現在でいうバターのことである。
提示は、カレーの歴史を語る際必ずといってよいほど紹介される「コリードビーフ及モツトン」の製法の部分で、まず「葱を薄く斬りボートルと共に鍋の中に投下し鼠色になるを度(めど)とす」とある。日本人料理人には手探りの状態であったことだろう。
並陳した、洒落たテーブルや食器を描いた紙片は、上下2冊の本を入れて販売した袋(掛け紙)である。

ここからサイトのご利用案内です。

サイトのご利用案内ここまでです。