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泰平の眠りをさます上喜撰(蒸気船)

異国船図 北亜墨利加

江戸の町、そして日本全国を襲った「大変」のなかでも歴史を変えるほどの衝撃を与えたのが黒船の来航です。18世紀末には外国船が日本近海に姿を見せるようになりました。そして嘉永6年(1853)、日本との交易を求めて浦賀にあらわれたアメリカ東インド艦隊司令官ペリーが率いる4隻の軍艦が、国内を混乱の渦に巻き込んだのです。

「泰平の眠りをさます上喜撰たった四盃で夜も寝られず」という有名な狂歌がありますが、これほど人々が右往左往したのは、この艦隊が浦賀という江戸にほど近い場所に姿を見せ、江戸の町を砲撃するという噂が広まったからです。町にはこの異国船到来を告げる多種多様の瓦(かわら)版(読売)があふれました。

結局、徳川幕府はペリーの強硬な姿勢に屈する形で、安政元年(1854)に日米和親条約(神奈川条約)、その後日米修好通商条約を結びます。さらにオランダ、ロシア、イギリス、フランスとも同様の条約(安政の五ヶ国条約)を結び、日本は長い鎖国政策を解いて開国することとなりました。

武具之図(『落葉集』第5冊所収)

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