情報を集めよう!
目次
- 0. はじめに
- 1. レポート・論文って何!?
- 2. レポート・論文作成のステップ
- 3. テーマの決め方・絞り方
- 4. 情報を集めよう!
- 5. まとめる・書く
- 6. 都立図書館をもっと上手に利用するために
- 7. 役立つツール(情報源):詳細版
図書館で使えるツール(情報源)の紹介
図書館には、実はたくさんのお役立ちツールがあるんです。
役立つツール(情報源):詳細版ページでは、もっと具体的に紹介しているので、そちらも見てくださいね。
本
多くの人が作成に関わっているので、情報の信頼性が高く、体系的にまとまっています。じっくり詳しく調べることができます。
一方、出版までに時間がかかるため、最新の情報を調べるには不向きなこともあります。
新聞
日刊や週刊など高い頻度で発行されるため、時事情報に強く、記者が取材をした上で書くため、信頼性が高いとされています。専門紙や地域紙など、様々な種類があります。
雑誌
週刊、月刊など定期的に刊行されています。新しい情報や、本になりにくい情報(例:芸能やファッションなど)を入手するのに有効です。マニアックな分野の雑誌も多数あります。
オンラインデータベース
昔の新聞や雑誌の記事、医療や法律、人物など、専門分野に特化した信頼性の高い情報をオンラインで簡単に調べることができます。
インターネット
いろいろな情報を手軽に素早く調べられます。最新の情報を見ることができますが、誰でも情報発信できるので、内容をよく確認する必要があります。
本・雑誌の探し方
本・雑誌を探す方法は2通りあります。
- パソコン・スマートフォンで蔵書を検索する
- 本棚をブラブラする
1.パソコン・スマートフォンで蔵書を検索する
都立中央図書館をはじめ多くの図書館には、「OPAC(オパック、Online Public Access Catalog)」という蔵書検索システムがあります。インターネットがあればどこからでもアクセスでき、本や雑誌を探せます。
こんな本が見つかりました!
『大量廃棄社会 アパレルとコンビニの不都合な真実』
仲村和代著,藤田さつき著 光文社 2019.4
恵方巻などまだ食べられる商品が大量に処分される現状について取材を基に紹介しています。解決への糸口として「フードドライブ」という家庭の食品ロスを回収し、フードバンクなどに提供する活動もあることがわかりました。
『瀬戸内食品ロス削減団 フードバンク活動入門』
糸山智栄[ほか]編著 クリエイツかもがわ 2022.4
フードバンクは1967年にアメリカで始まったとされているそうです。フードバンクには食品ロス削減だけでなく、格差の縮小や地域共生・地域再生の機能もあるとか。様々な視点から活動を知れば、自分たちができることが見えてくるかも!
雑誌については、雑誌の中に載っている記事などを探すことのできるツールとして「CiNii Research(サイニィリサーチ)」があります。詳細は、役立つツール(情報源):詳細版ページ 雑誌記事をご覧ください。
2.本棚をブラブラする
図書館の本は、同じテーマのものが近くに並んでいます。OPACで検索した本を探しに行くとき、その本の近くの本も見てみると、思わぬ掘り出しものが見つかるかもしれません。
背ラベルの数字を見てみよう。
背ラベルの数字は何?
多くの公共図書館の本はNDCという規則で分類されています。
- 分類番号...図書の内容のテーマを表す記号のこと。
- 請求記号...本の背表紙についている記号
図書館内のすべての図書に、それぞれ記されています。
オンラインデータベースを活用しよう
図書館では、有料のオンラインデータベースを各提供会社と契約し、みなさんが無料で使えるようにしています。事典や新聞記事、雑誌記事など専門分野に特化した内容が検索でき、インターネットより信頼性の高い情報が手軽に検索できる優れものです。
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オンラインデータベースの特徴
- パソコンを使って簡単に検索できる
- 専門的な情報が手に入る
- 情報が随時更新される
都立中央図書館では無料で使えます!
※プリントアウトは有料です。
都立中央図書館でよく使われるオンラインデータベース 全30種類以上
辞典・事典のデータベース
まずはコレ!信頼できる情報が詰まった万能百科事典。
新聞記事のデータベース
明治から現代まで、各新聞の記事を検索できる。時代の波を感じてみよう。
朝日新聞
読売新聞
毎日新聞
雑誌記事のデータベース
本だけではわからない専門的な情報を探してみよう。(記事のタイトルのみ検索可)
こんな新聞記事が見つかりました!
『朝日新聞』2000年8月23日 朝刊
1家庭 19ページ
「家庭の生ごみ"ダイエット"無駄なく調理、材料使い切り」
『読売新聞』2023年12月16日 中部朝刊
愛知2 20ページ
「[キャンパス発]椙山女学園大・新聞報道部 フードドライブ 支援広げる」
インターネットで調べる注意点
インターネットは、今起こっていることや話題のことを素早く知ることができる、とても便利なツールです。しかし、誰でも自由に発信できるため、不確かな情報もたくさんあります。1つのウェブサイトを見て信じるのではなく、複数のウェブサイトや本、新聞などを確かめ、信頼できる情報か見極めることが大事です。
また、1つの事柄について、いろいろな意見や考え方があることにも注意が必要です。異なる意見や考え方が載っているウェブサイトや本なども調べてみましょう。
※注意!
特にソーシャルメディアは、「リポスト」や「シェア」などにより情報が拡散されやすく、フェイクニュースやデマが出回ってしまうこともあります。
元々は誰が発信しているのかをよく確認して、上手に活用しましょう。
情報の質を見極めよう
インターネットじゃなく本なら情報がしっかりしているんですよね?
いいえ、本や雑誌などにも信頼性の低い情報が潜んでいるかもしれません。下のチェックリストを見て確認してみてください。
確認してみよう!チェックリスト
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どんな人・組織が書いたものか
- 書いた人(団体)のことを調べてみましょう。
- 官公庁(国や地方公共団体の役所)作成のものは、信頼性が高いと言えます。
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いつの情報か
- 出版年や公開日を確認してみましょう。
- テーマによっては古い情報が使えない場合もあります(政治・経済・医学など)。
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情報源ははっきり書かれているか
- 「参考文献」が載っていると、その情報の根拠を知ることができ、信ぴょう性が上がります。
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複数の情報源を見たか
- 本でも新聞でもウェブサイトでも、必ず複数の本や記事、ウェブサイトを確認しましょう。