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「これならできる!自由研究 111枚のアイディアカード集」を使った読書プログラム 2

タイトル

つよい形をさがせ

使用カード

No9「強い形をさがす」

内容

同じ材質のものでも、形により強くなることを実験を通して、確認する。

対象

小学生

所要時間

90分 実験1〜3までなら60分

用意するもの

実験1〜3

10円玉(1人30個程度は用意したい)・使用済み官製ハガキ・ハサミ・定規・鉛筆・百科事典などの厚みのある本・実験結果を書く大きな紙

実験4〜5

タマゴ・板・雑巾・ビニールシート・重し(本で良い)・秤

プログラム導入

今日のテーマに関して問いかける。
赤ちゃんとお相撲さんを比べたら、赤ちゃんは弱い、お相撲さんは強い、紙と鉄を比べたら、紙は弱い、鉄は強い。強い人やものはあるが、強い形というのはどんな形なのだろうか。

プログラム導入

今日のテーマに関して問いかける。

赤ちゃんとお相撲さんを比べたら、赤ちゃんは弱い、お相撲さんは強い、紙と鉄を比べたら、紙は弱い、鉄は強い。強い人やものはあるが、強い形というのはどんな形なのだろうか。

今日のテーマに関して問いかけるイメージ画像

実験1

ハガキ1枚の強さを実験する。

ハガキで橋を作り、その上に何個10円玉が載るだろうか、子供たちの予想を聞いて、記録を取る。 子供が各自記録する紙を用意してもよい。(別紙1)

ハガキ1枚の強さを実験するイメージ画像

※子供たちが予想した数は、大きな紙や黒板に書いて、見えるようにする。例えば、「1個 1人、2個 3人...6個以上 2人」というように記録する。実験は、初めに指導者が子供たちの前でやってみせ、何枚載るか結果を見せる。続いて、子供たちにやらせる。

百科事典のような厚い本を離して並べる。ハガキを縦半分に折って、折り目をハサミで切る。半分のハガキの端から2cmのところに、線を引く。その線に合わせて、本の上に橋をかけ、10円玉と1枚ずつ載せていく。
実験終了後、幾つ載ったかを報告させ、結果を予想の数と並べて記録する。

2枚重ねたハガキの強さを実験するイメージ画像

実験2

2枚重ねたハガキの強さを実験する。

実験1と同様に、子供たちに予想を立てさせ、その予想を記録に取る。
ハガキ2枚を重ねて、10円玉を乗せる。

2枚重ねたハガキの強さを実験するイメージ画像

実験3

ハガキの端を折って、強さを実験する。

写真のようにハガキを折って、予想を立てさせてから実験を行う。
※予想以上にたくさんの10円玉が載るので、互いに貸したり、グループで行うなど工夫するとよい。

ハガキの端を折って、強さを実験するイメージ画像

まとめ

強い形を確認し、駅の柱や天井、建築中の鉄骨などの写真を見せて、強い形が街でも見られることを伝える。

実験4

もう一つの強い形としてアーチを紹介し、タマゴを使ってアーチの強さを実験する。

タマゴは弱いとみんな思っているが、本当だろうかと問いかけ、子供たちにタマゴを一つずつ渡す。

タマゴの形や色、においなどを観察する。
タマゴをテーブルの上で転がすと、ぐるっと回って戻ってくること、片側の丸みがややとがっていることを確認する。

タマゴを使ってアーチの強さを実験するイメージ画像

タマゴの中にはヒナがいて、巣から外に転がっても遠くに行かないような形をしていること、またヒナを守るために、強い形をしていることを説明し、どれくらい強いか調べる。

タマゴを掌に縦に置き、上から力を入れて、押しつぶす。
※握りつぶすと壊れることがあるので、上から押しつぶすようにする。

卵を立てて、力いっぱい、押すイメージ画像

タマゴを掌に縦に置き、上から力を入れて、押しつぶすイメージ画像

実験5

タマゴがどれくらい強いか実験する。

タマゴ4個をタマゴパックに入れ、その上に板を載せて、板の上に本を1冊ずつ載せる。何冊の本が載るか予想を立てる。

タマゴがどれくらい強いか実験するイメージ画像

タマゴがつぶれるまで1冊ずつ載せていく。
本の重さを測り、タマゴ1個当たり、どれくらいの重さに耐えられたか計算する。
※タマゴがつぶれても本が汚れないように、タマゴパックの上に透明のビニールシートをかぶせると良い。子供に順番に1冊ずつ本を載せさせていくと、子供たちの興味が集中する。
子供たちに実験結果を記録させる。(別紙2)

本の重さを測り、タマゴ1個当たり、どれくらいの重さに耐えられたか計算するイメージ画像

本の紹介

アーチについて、本を使って説明する。

『変わり者ピッポ』(トレイシー・E.ファーン文 ポー・エストラーダ絵 片岡しのぶ訳 光村教育図書)の絵を見せながら、ピッポの挑戦を紹介し、アーチ型の強いことを説明する。
あらすじ:15世紀、フィレンツェの石造りの大聖堂にアーチ型の屋根を作ったピッポの物語。サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂の来歴を語る実話をもとにした絵本。
※高学年が対象なら『肥後の石工』の「かきもちの橋」の章で、日本でも江戸時代にアーチ型の眼鏡橋があったことを紹介する。

変わり者ピッポの画像

読み聞かせ

『しろいかみのサーカス』(たにうちつねお作 いちかわかつひろ写真 福音館書店)の読み聞かせ

本の読み聞かせイメージ画像

実験6

絵本の中にあったように、画用紙を丸めて、その上に本を載せ、紙も形によっては強くなることを確認する。

画用紙を丸めて、その上に本を載せ、紙も形によっては強くなることを確認するイメージ画像

まとめ

同じ材質のものでも形によって強さが強くなることを確認し、参考になる本を紹介する。

参考文献

  • 『よわいかみつよいかたち』 かこさとし 著絵 童心社
  • 『変わり者ピッポ』 トレイシー・E.ファーン 文 ポー・エストラーダ 絵 片岡しのぶ 訳 光村教育図書
  • 『しろいかみのサーカス』 たにうちつねお 作 いちかわかつひろ 写真 福音館書店
  • 『卵のかたちから 強さと美しさ』 岡野薫子 著 大日本図書

コメント

ハガキの実験は、誰にもできるだけに、その意外な結果に子供たちは驚く。
『卵のかたちから』は、1980年の刊行なので、入手が難しいかもしれないが、タマゴの形を様々な観点から観察した本で、興味深く、自分でできる実験もあり、高学年に勧められる。

備考

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