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平成29年度伝統文化に関する講演会「私見 日本の美術」(平成30年1月21日(日))を開催しました。

2018年2月26日

平成30年1月21日(日)に、画家の山口晃先生をお招きし、平成29年度伝統文化に関する講演会「私見 日本の美術」を開催しました。
定員を大幅に超える申込みをいただいたため館内で講演会の同時ライブ中継を行い、当日は全体で200名近くの参加者にお越しいただきました。

講演会の様子

(講演会の様子)

日時:平成30年1月21日(日) 午後2時から午後4時まで
場所:本会場:東京都立中央図書館 多目的ホール(4階)
中継会場:東京都立中央図書館 第2・第3研修室(4階)

講演内容

講演会チラシ

(講演会チラシ)画像をクリックすると、PDFファイルが開きます。

講演: 「私見 日本の美術」
講師: 山口 晃(やまぐち あきら)氏 画家

山口先生の作品「東京圖 広尾―六本木」について

この絵は広尾〜六本木周辺を描いた鳥瞰図で、講演会のポスター・チラシにもこの一部を使用しています。山口先生ご自身が広尾の出身ということや、かつての大名屋敷や町人の町と現在の街並みについて、興味深く語られました。

水墨画「四季山水長巻」について

山口県にある毛利博物館所蔵の国宝「四季山水長巻」は、雪舟の作品。スライドで作品画像を投影しながら「いいですねえ。ずっと見ていたいです。」と山口先生自身が感嘆されながら、陰影の魅力を解説されました。

錦絵「当勢西優妓」「桐野利秋 坂東彦三郎」について

この錦絵は月岡芳年の作品で、山口先生著書の『ヘンな日本美術史』で取り上げられた、当館特別文庫室所蔵資料です。顔は横向きなのに、目は正面から見たように描かれていますが、なぜか違和感のないこの絵の魅了を語られました。

その他

講演の途中でホワイトボードに絵を描きながら、日本の美術についてお話しいただきました。
西洋と日本の絵画の違いや、絵を見るときの視点の置き方、雪舟の絵の特長など、アーティストならではの興味深いさまざまなお話を伺うことができました。

また、講演会終了後、ライブ中継会場にお越しいただいた方に山口先生からご挨拶いただきました。

ライブ中継会場の様子

(講演会終了後のライブ中継会場の様子)

参加者の声

  • 「雪舟の印象(見方)がかわりました。」
  • 「美術という視点から、ものの見方、身体性など、多くのことを考えることができた。」
  • 「とても面白く先生の熱が伝わりました。」

関連資料展示

3階閲覧室で、「日本画の魅力」をテーマにした資料展示を行いました。当館で所蔵している山口先生の著書や画集・作品集も展示しました。

関連資料展示の様子

(関連資料展示の様子)

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