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企画展示「子供の本と時刻表でたどる鉄道の歴史」

2022年6月 3日

最終更新日:2022年6月19日

企画展示「子供の本と時刻表でたどる鉄道の歴史」


 2022年は、日本の鉄道開業から150年にあたることから、都立多摩図書館では時刻表と日本における鉄道の歴史が感じられる絵本や児童書の展示を行います。たくさんの時刻表が並んでいるさまは壮観です。ぜひご覧ください。

会期

2022年6月3日(金)から2022年8月31日(水)まで
休館日:6月17日(金)、7月7日(木)、7月15日(金)、8月4日(木)、8月19日(金)

現在、3時間ごとの入替制・事前予約制により開館しています。
 詳しくは、
こちらのページをご覧ください。

会場

東京都立多摩図書館 1階 閲覧室

展示資料リスト


展示の様子

展示エリア周辺

  • 絵本と図鑑でみる日本鉄道史

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  • 「乗り物を愛した絵本作家 山本忠敬」コーナー

  • 「乗り物の歴史、乗物絵本の歴史について知る本」コーナー

  • 時刻表に関する本

展示ウォール

展示ウォールでは1964年1月から2020年8月までの『時刻表』(JTBパブリッシング)56冊等を展示しています。
P1130863 (2).JPG

展示資料紹介

実際に展示している資料の中から、一部をご紹介します。
※画像の無断転載を禁じます。

絵本と図鑑でみる日本鉄道史

『鉄道の巻』石井研堂著 小峯大羽画 博文館 1911

 明治末期に出版された、本邦初の子供向けの鉄道入門書。汽車の歴史や構造が詳しく説明されています。

 出版当時は、日本全国の主要な路線が完成し、一般市民の中にも鉄道に興味を持つ人が出てきた時期でした。主人公の日野力太郎さんはいわゆる「鉄道少年」の小学生です。汽車の重さ、汽車がレールを走る原理、汽車はどの位の傾斜の坂を登ることができるのか、といった友達からの質問にすらすらと答えます。また、伯母さんに非常警報器、ブレーキ、安全弁の仕組みについて解説するなど、日野さんの知識の深さには大人も舌を巻きます。

『汽車』辻二郎編 村山知義画 東京社 1937

 本書が出版された1937(昭和12)年は、イギリスでスティヴンスンが世界初の旅客用蒸気機関車を産み出してから約120年、日本で鉄道が開通してから65年経った年でした。鮮やかな挿絵とともに、この間の鉄道技術の発展の様子が紹介されている絵本です。

 例えば、汽車の速度。スティヴンスンの蒸気機関車は、馬より速く走れる程度でした。日本で東海道線が開通した1889(明治22)年は時速30粁(きろ)になりました。出版当時では時速70粁(きろ)に走れるようになっていました。
締めくくりは、当時最新型のC55型流線形旅客用機関車とD51型貨物用機関車の紹介です。

『ニッポンキシャ』 安井小彌太画 渡邊哲夫文 童画書房 1941.3

 義経號やC53形、D51形など、1872(明治5)年の鉄道開通時から出版当時までの人気の機関車を紹介している絵本です。

 画家は乗物絵本界を引っ張った安井小彌太(1905-1985)。昭和初期までの乗物絵本・汽車絵本は、奥行きのない構図だったのに対し、安井小彌太は機関車を立体的に描き、多くの乗り物の絵を世に送り出しました。
 表紙は当時人気だった流線形の蒸気機関車、C55形です。1930(昭和5)年頃から、欧米では流線形の列車が流行します。日本もその影響を受け、昭和10年代には、21両のC55形が製造されました。流線形の製造技術は当時としては画期的なものでした。

『観察絵本キンダーブック』複製版4巻 (13輯9編(1940年12月)) フレーベル館 1978.9

表紙

 『観察絵本キンダーブック』は1927(昭和2)年11月にフレーベル館から創刊された保育絵雑誌です。1926(大正15)年4月に発布された幼稚園令施行規則で、幼稚園の保育項目として「観察」が追加されました。『観察絵本キンダーブック』は「観察」の補助教材だったのです。

 本書では、一冊を通して、機関車の断面図が描かれ、内部の様子がわかります。客車のページでは、子供たちが楽しくお弁当を食べており、寝台車、食堂車、郵便車が続きます。その後は貨車のページです。二段の貨車に乗っているのは、なんとブタ。さらに馬、アヒル、ニワトリまで。戦車が貨物として運ばれている描写には時局が反映されています。最後の展望車は、当時の子供たちの憧れでした。


『汽車の旅行』木俣武画 二葉書房 1941.6

 都会のにぎやかな駅で汽車に乗り、田舎の駅に到着するまでの道のりを、汽車と美しい風景の絵によって楽しめる絵本。高架線の様子や鉄橋、郊外を走る汽車など、鉄道の魅力が詰まっています。

 「クヮモツ ノ ナマヘ」では多様な貨車に付けられた記号の意味が説明されています。「パ」はニワトリ、アヒルなどを運ぶ貨車、「ト」は屋根のない貨車、「ウ」はブタを乗せる貨車など。挿絵に描かれている貨車にそれぞれ何が積まれているか、当ててみてください。

『デンシャ』ウエダサブラウ画 鈴木仁成堂 1946.4

 1946昭和21)年発行の本書は、乗り物を好んで描いたウエダサブロウ(1898-1971)による作品です。

 路面電車や地下鉄、ケーブルカーなどが、戦後の復興に動き出した町や人々とともに描かれています。美しい彩色の精密な絵と「ハヤイ ハヤイ」「ハシル ハシル」など歯切れ良い言葉から、力強く走る電車の様子が伝わってきます。アメリカ兵らしい軍服姿の人々や軍用機らしい飛行機やジープなどが、終戦間もない当時の状況も伝えています。

『きかんしゃやえもん』阿川弘之文 岡部冬彦絵 岩波書店 1959

表紙

 乗り物好きという阿川弘之(1920-2015)、漫画家の岡部冬彦(1925-2005) による作品。本書は、岩波の子供の本シリーズの1冊として発行されました。

 蒸気機関車のやえもんは、「せきたんくい」と電気機関車に馬鹿にされ、怒って火の粉をはいて走ります。火の粉は稲むらに燃え移り火事になり、やえもんは機関庫の隅に置かれたままとなります。やえもんの気持ちがよく伝わる文章と絵で描かれたこの絵本は、1959(昭和34)年の初版から現在まで、長く子供達に読み継がれています。機関車の動力が、石炭から電気などに移行していく当時の様子も表現されています。




『子供の科学』別冊 (1970.3) 誠文堂新光社

表紙

 子供向けの科学雑誌『子供の科学』の別冊として1970(昭和45)年に発行された写真集です。写真と文は浅原信彦(1941-)。

 巻頭から24ページにわたり、各地を走る蒸気機関車、電気機関車、寝台特急などがフルカラーで掲載されています。また、「蒸気機関車」「電気機関車」「ディーゼル機関車」「電車」「気動車」と分類ごとに車両の特性が写真とともに紹介されています。なお、『子供の科学』は1924(大正13年に創刊され、今も刊行されている子供向けの科学雑誌です。







『電車全百科』小学館 1977

表紙

 1977(昭和52)年に発行された、国鉄と私鉄の電車250種類が写真付きで紹介されているミニ図鑑です。

 当時、東京と大阪間を走る新幹線のひかりとこだまは、世界で最も早い電車で、毎日100往復以上運転されていました。国鉄の特急電車は、寝台特急と今では呼称を廃止されたL特急が、車両編成図と共に解説され、ほぼ全ての特急に食堂車があったことが分かります。私鉄では、大都市を走る電車とローカル電車が紹介され、現在姿を消しつつある路面電車の情報を知ることもできます。また、鉄道友の会会員の投票により、その年の最優秀(ブルーリボン賞)と優秀(ローレル賞)に選ばれた歴代の車両名も記載されています。




『寝台特急ブルートレイン北斗星1号』高信直通絵 いのうえよしお文 扶桑社 1991.10

表紙

 「日本初の豪華寝台特急」と言われたブルートレイン北斗星1号が、上野駅から札幌駅に向かう16時間の記録が、鮮やかなイラストで描かれています。

 北斗星が登場したのは1988(昭和63)年で、尾久駅の車両基地を15時40分に出発し、次の日の8時53分に札幌駅に到着するまで、1214.9kmを走ります。寝台車には最高級室ロイヤルと2人用個室ツインデラックスのA寝台車、二段ベッドが設置されたB寝台車があり、定員は250人でした。青函トンネルを通過するために、北斗星1号は専用機関車との交換が必要でした。通過後は函館駅でまた機関車を交換しなくてはなりません。なぜ機関車の交換が必要なのか、興味が湧く1冊です。

『新幹線イラストレイテッド 鉄道図鑑』イカロス出版 2004.11

表紙

 2004(平成16)年時点で運行されていた全国の新幹線を描いたイラスト図鑑です。

 横長のページを開くと、見開きいっぱいに新幹線の横姿がとても細かく正確に描かれています。各車両には簡単な説明があり、たとえば2021(令和3)年に引退したダブルデッカーE4系の7号車には、「2階部分はグリーン座席、1階部分は3+2人掛けの普通座席となる。電話室を備える。」と記載されています。同じように見える車両でも、ドアや窓の位置、パンタグラフの装備の違いがよくわかります。車両の編成はC編成、B編成のようにアルファベットで区別され、MaxやまびこのP編成とつばさのL編成は連結部分も描かれています。新幹線の全体像を知ることができる1冊です。

『いちばんでんしゃのうんてんし』たけむらせんじぶん おおともやすおえ 福音館書店 2013.11

表紙

 「しゅっぱつしんこう!」

 なかむらさんは中央線の始発電車の運転士。午前4時39分に出発して、高尾まで電車を走らせます。電車を運転する前に確認しなければいけないこと、運転している間に気をつけなければいけないこと。朝起きてから次の電車を運転するまで、運転士がどのような仕事をしているのかがわかります。実際にJR(旧国鉄)で中央線の車掌としてはたらいていた作者・たけむらせんじさんによる絵本です。

乗り物を愛した絵本作家 山本忠敬

『でんしゃがはしる』山本忠敬さく・え 福音館書店 2016.2

表紙

 東京の都心を一周する山手線の絵本です。

 山手線は品川駅を出発すると、恵比寿駅で東横線と立体交差したり、代々木駅で中央線と並んで走ったりと、途中でたくさんの電車と出会います。山手線が各駅で接続する路線や出会う電車のことを述べたシンプルな文章も、絵本の躍動感を際立たせます。
 今回展示をしている絵本は、作者・山本忠敬さんの生誕100年を迎えるにあたり、1978(昭和53)年に刊行された作品を特別復刊した絵本です。

乗り物の歴史、乗物絵本の歴史について知る本

『ビジュアル日本の鉄道の歴史 1』 梅原淳著 ゆまに書房 2017.4

表紙

 明治から現代までの鉄道の歴史を全3巻にわたって説明。第1巻の「明治〜大正前期」では、海外から日本に鉄道が伝わってきたいきさつから、東京駅の開業までの出来事を解説しています。

 ペリーとプチャーチンによって江戸城に持ち込まれた鉄道模型。内閣鉄道院総裁の後藤新平によって設計のやり直しを命じられ、平屋づくりから3階建ての巨大な建物の設計となった東京駅。詳しい鉄道の歴史を、オールカラーの写真や図版で知ることができます。








時刻表を使ったレファレンス事例紹介


事例1
明治36(1903)年2月頃の上野-盛岡間の運賃を知りたいです。

【紹介した資料】


p.78-79に「日本鉄道会社線及信越線主要駅間賃金表」があり、上野から盛岡までの賃金が載っています。


事例2
大正12(1923)年頃の小名木川おなぎがわ高橋たかばし(江東区)から行徳ぎょうとくまでの「通船」の乗船時間を教えてください。

【紹介した資料】


p.279の「東京行徳間航路」の箇所に「始發地高橋ヨリ終着地行徳迄ハ二時ヲ要ス」と記載があります。


事例3
東京オリンピックの頃(昭和39(1964)年)の東京から三鷹まで(中央線)の終電時刻を知りたいです。

【紹介した資料】


p.135に「東京-高尾・国分寺-東京競馬場前(中央線)」があり、東京発三鷹行の終電は 東京発が0:45となっています。


事例4
中国の西安せいあんから烏魯木斉ウルムチまでの鉄道の駅間距離を知りたいです。

【紹介した資料】


p.285「Map24 CHINA AND KOREA」をもとに、p.294「5375 XUZHOU-ZHENGZHOU-XI'AN-BAOJI-ÜRÜMQI」を参照すると、「Xuzhou」(徐州)を起点とする「X'ian」(西安)と「Ürümqi」(烏魯木斉)までの距離が記載されているので、間の距離を算出できます。

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