【都立多摩図書館】ミニ展示「FASHION MAGAZINE COLLECTION―流行の最先端―」・ウォール展示「受け継がれる精神―男性ファッション誌の潮流―」
2024年5月14日
都立多摩図書館で豊富に所蔵する雑誌の中から、ファッション誌に焦点を当てたミニ展示・ウォール展示を開催しています。
(ミニ展示ポスター)
期間
令和6年5月3日(金)から令和6年7月7日(日)まで
※休館日:5月17日(金)、6月6日(木)、6月11日(火)から6月20日(木)まで、7月4日(木)
ミニ展示「FASHION MAGAZINE COLLECTION―流行の最先端―」
都立多摩図書館で所蔵する女性ファッション誌を中心としたミニ展示です。
3つのコーナーに分けて雑誌を展示しており、ファッション誌の歴史や魅力を感じられる展示となっています。
コーナー紹介
NEW東京マガジンバンクカレッジ講演会関連コーナー
令和6年年7月6日(土)に、東京マガジンバンクカレッジ講演会「元編集長が語る!ファッション誌の企画と社会とのつながり ―雑誌は時代を映す鏡―」が開催されます。そこで、講演会の講師であり、『Hanako』、『anan』など6誌の元編集長である富川淳子(とみかわあつこ)氏に関連する雑誌を展示しています。
講演会や東京マガジンバンクカレッジについては、以下のページをご覧ください。
講師関連著作・雑誌
講師が編集長をされていた当時の雑誌や、講師の著書を展示しています。
講師セレクト雑誌「雑誌は時代の鏡」
「雑誌は時代の鏡」というテーマで講師が選んだファッション誌と、それぞれの雑誌に対する講師のコメントを併せて展示しています。
日本のファッション誌の歴史を語るときにはずせない雑誌
『装苑』創刊号
洋服を作るための専門誌として誕生した『装苑』。これまでの女性誌の表紙は着物を着た女性のバストアップというのがお決まりだったが、ファッション誌の草分け的存在と呼ばれるにふさわしく、表紙は洋装の女性がイラストで描かれている。
『anan』創刊号
日本のファッション誌は『装苑』に始まり、『anan』で完成されたといわれている。それは女性誌には必ずついていた洋服を作るために必要な型紙がないという理由だけではない。外国雑誌のような大きな判型の誌面にモデルに動きのあるファッション写真と新しいカジュアルファッションの紹介。さらにその写真を大きく使うデザインと鮮明なカラー印刷など外国のファッション誌に劣らないクオリティだったからである。『anan』の「これまでの女性誌とは違う新しさ」は女性たちだけでなく、出版界に衝撃と影響を与えた。
『non・no』創刊号
『anan』誕生の1年後に創刊された『non・no』に続いて、続々と生まれたファッション誌は『anan』と同じ"A4変形"の判型で"型紙がついていない"が当たり前となった。
社会現象を生み出した雑誌
『anan』、『non・no』旅行特集
名所旧跡を団体で回るという従来の旅行スタイルとは異なる旅を2誌が繰り返し特集。10代後半から20代の独身女性が『anan』や『non・no』で紹介された場所や店を回る旅が社会現象となり、そんな旅を楽しむ女性たちは"アンノン族"と呼ばれた。
『CanCam』
雑誌の専属モデルがインフルエンサーとして注目されたのはまだSNSが誕生する前の2000年代前半。特に『CanCam』の専属モデルの蛯原友里(エビちゃん)が誌面で着用した服は即日完売、エビちゃんのメークやヘアスタイルをまねる"エビちゃんブーム"が起こり、それは社会現象にもなった。
その雑誌の個性ともなるファッションスタイルを作った雑誌
『JJ』
「ニュートラ」というスタイルを提案し、大学生の支持を得た。
『Olive』
「リセエンヌ」スタイルを打ち出し、パリの高校生であるリセエンヌのファッションやライフスタイルを提案。当時の高校生だけでなく20代にも影響を与え、彼女たちは"オリーブ少女"と呼ばれた。
ファッション誌の歴史
『装苑』、『anan』、『ノンノ』をはじめとするファッション誌の創刊号を並べ、これまでの歴史をたどります。
ファッション誌の付録
ファッション誌には、バッグやポーチなど様々な付録が付いてきます。都立多摩図書館で保管している雑誌の付録の中から、一部を展示しています。
トレンドの移り変わり
ニュートラ・ハマトラ、コンサバ、ギャルなど、ファッションのトレンドは時代と共に変化していきます。各時代の雑誌記事から、当時流行していたファッショントレンドを振り返ります。
参加型企画
今回のミニ展示では、ご来館いただいた方にお楽しみいただけるちょっとした参加型企画もございます。ファッションに関するクイズとぬりえを展示エリアにご用意していますので、ぜひご参加ください。
ウォール展示「受け継がれる精神―男性ファッション誌の潮流―」
都立多摩図書館で所蔵している男性ファッション誌5誌を、それぞれ年代順に展示しています。
展示タイトルは、『Men's Club』、『Popeye』、『Men's Non-no』、『Fine Boys』、『Men's EX』です。
表紙を並べてみると、各雑誌に受け継がれた「これがかっこいい」という精神が、個性として感じられます。