カビ対策
2021年9月更新
東京都立中央図書館は昭和48年(1973年)に開館し、築50年近くが経過した施設です。平成17年度、地下書庫において洋書にカビの発生が大量に認められました。すぐさまカビが発生した資料を消毒しましたが、カビの胞子は空気中に漂っているため、対症療法だけでは再発の危険性があります。そこで、全館各部署からの委員で組織される資料保存委員会を中心に、環境の改善等、予防的処置を含めた対策を行っています。
環境改善
- 湿度の下がる冬場に行っていた空調加湿を停止
- 電動書架の日常的な動かし(風入れ)
- 空気攪拌(くうきかくはん)のためのサーキュレーターを導入
- データロガーと温湿度記録計(円盤記録紙)による温湿度管理
- 書庫の壁を三重壁に
- 空調運転の改善
- 産業用除湿機の設置
カビの胞子に対する対策
- カビの発生が著しい洋書の薫蒸(くんじょう):平成21年度実施済
- 書庫内空気圧を陰圧から陽圧に
- 書庫出入り口に塵埃粘着(じんあいねんちゃく)マットを敷設
- 地下書庫空調機に紫外線殺菌灯を導入
参考文献
カビの栄養分の除去
- 書架清掃
- 専門業者による書架・資料の清掃・消毒(平成21年度より)
その他
- 専門業者によるカビ点検と消毒