資料保存のページ
2020年12月更新
都立図書館は、戦前や近世の資料も多く所蔵しており、その国内有数の蔵書数と共に、資料保全室(製本室)を独自に持つことでも知られています。"資料保存"―― それは、都立図書館の様々なサービスの基盤となるものです。所蔵資料をいつでも提供できるようにすることと同時に、都民の文化遺産として後世に伝えることは、資料の収集と合わせて都立図書館の重要な使命です。私たちは、"利用のための資料保存"を、都立図書館の運営方針や収集方針を踏まえて、関係機関との相互協力のもとに、組織的・計画的に実施しています。
図書館資料は外的要因(保存環境や資料の取り扱い方など)及び内的要因(酸性紙や製本の方法など)によって、どうしても劣化や損傷を避けられません。そこで、このページでは、資料保存にとって少しでも参考となることを願い、私たちの日頃の取り組み、特に、修理については日本の公立図書館では唯一ともいえる技術やノウハウを順次公開していきます。
都立図書館の資料保存
報告書・指針等
- 資料保存執行体制検討部会報告書(資料保存のあり方)[抜粋](平成10/3/25)
- 都立図書館所蔵資料の劣化調査について(概要)
- 東京都立図書館 資料保存ガイドライン(平成22/8/1)
- 東京都立図書館資料保存委員会設置要綱
今までの主な活動
資料保全室の仕事
災害対策(資料防災マニュアル)
- 陸前高田市立図書館 東日本大震災被災資料の修復について
※動画を閲覧する際に東京都公式Youtubeページへ移動します。閲覧環境によって動画が再生できない場合があります。あらかじめご了承ください。 - マニュアル動画「被災・水濡れ資料の救済マニュアル」 (17分)
保存・修理についてのQ&A
修理・製本に使う道具類の紹介
都立図書館の保存対策
総合的な予防的保存対策についてはIFLA(国際図書館連盟)の1998年の原則をご覧ください。
さまざまな対策
- 都立中央図書館における書庫の環境管理
- カビ対策
- 紫外線対策
- 酸性紙資料の脱酸性化処置
- 保存・保護のための容器・装備
- 保存・保護のための製本
- 合冊製本
- 金属の留め具や針の除去
マニュアル・テキスト類
洋装本の修理
- 基本的な考え方と技術(メモ)
- 修理のための基礎知識
- ページとノド部分の修理
- 背の取れた本の修理(つなぎ表紙)
- 背の取れた本の修理(簡便な方法)
- 表紙の外れた本の修理(簡便な方法)
- 無線綴じ本の修理(三つ目綴じによる方法)
- 無線綴じ本の修理(鋸目綴じによる方法)
- 無線綴じ本の修理(ホットメルトによる方法)
- 糸綴じ
その他
- 図書館資料の取り扱い
- 付属資料の処理
- カビが発生したら
- 水に濡れた資料の手当て
- かしわ製本
- 板目(簡易)製本・パンフレット製本
- カイルラッパー、ブックカバー、ブックシューの作製
- フィルム・エンキャプシュレーション