第11弾「外国人が語る日本」
2010年4月12日
外務省のホームページによると、世界には192か国という数の国があります(日本が承認している国の数)。多種多様なバックボーンを持つ彼らの目に、現代の日本や日本人はどう映っているのでしょうか。面映くなるような褒め言葉から厳しい指摘まで、いろいろあるでしょうが、ここでは「日本っていいね!」と自信を取り戻させてくれるような?本を何冊かご紹介します。
『私は日本のここが好き!: 外国人54人が語る』 加藤恭子編 出窓社 2008年刊
日本に滞在経験のある世界32か国、54人の外国人が語る日本。登場する人のほとんどが、いわゆる有名人ではない「ふつうの」外国人。そんな彼らが「外の眼」から日本へのエールを送ってくれます。『文藝春秋・特別版』(2006年8月臨時増刊号)に掲載された特集に加筆し単行本化したもの。3月に続編が出版されました。
『僕、トーキョーの味方です : アメリカ人哲学者が日本に魅せられる理由』 マイケル・プロンコ著 メディアファクトリー 2006年刊
広告の洪水、紙袋の流儀、ポイントカードの輪廻、注意書き天国、盆栽型ビルのミステリー・・・。大学でアメリカ文学や映画、芸術、異文化コミュニケーションを教えるアメリカ人哲学者が観察したトーキョーの街。『ニューズウィーク日本版』の連載を中心にまとめたもの。2009年11月には第2弾『トーキョーの謎は今日も深まる』が出版されています。
『「ニッポン社会」入門 : 英国人記者の抱腹レポート』 コリン・ジョイス著 日本放送出版協会 2006年刊 (生活人新書)
あるオーストラリア人の作家は、日本を「不可知の国」と呼んだ-まるで、日本は理解されるのを拒んでいる国であるかのように。でも、ぼくはそれは違うと思う。ただ理解するのに他の国より時間がかかるだけ、そして、探していた答えが予期していたものとは違うことが多いだけだ。(本文より)
ロンドン生まれ、オックスフォード大学卒、来日14年の英紙記者が、日本での暮らしで思ったこと、日英の比較などをユーモアを交えて綴っています。
『外国人から見たニッポン』 岸周吾著 ディスカヴァー・トゥエンティワン 2009年刊
愛知県名古屋市を中心に、350人以上の外国人に、"What do you want to say about Japanese culture?"と、突撃インタビュー。その答えをスケッチブックに書いてもらい、彼ら自身の笑顔とともに写真におさめています。"Respectful" "Non Judgemental!" "Different"など、彼らの意見が英語と日本語で、また何人かの短いインタビューが掲載されています。