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第70弾「ルールを知れば、イイコトがある」

2015年6月1日

観るまえに読む大修館スポーツルール2015表紙画像

「ルールを知らないからあまり楽しめない」
日々の生活の中で、そんなことを感じたことはありませんか?「ルール」というと何か堅苦しい印象もありますが、スポーツや趣味の世界など、ルールを知ることで楽しさが広がる、ということは往々にしてあります。また、ルールを持つこと、身につけておくことで、身の安全や、よりよい仕事につながる、ということもあります。
今回はそんな、様々なルールについての本を集めてみました。

観るまえに読む大修館スポーツルール2015』大修館書店 2015年刊

54種目にものぼる、様々なスポーツのルールを1冊にまとめた本です。テレビでスポーツを観戦したり、日本人選手が活躍しているニュースに接したりするなかで「そもそも何点を取ったら勝ちなの?」「審判は何を基準に採点しているのだろう?」と疑問に思うことはありませんか?
この本では、各種目の試合の進め方やルールに加え、競技場や用具などについても、豊富なイラストを使って説明されています。スタジアムに行った場合、どの場所から見ると選手の動きがわかりやすいかなど、観戦の見どころがわかる「みるポイント」というコーナーも、初心者には嬉しい内容です。
「これから始めてみようかな」という実践派の方、「とにかく観て楽しみたい」という観戦派の方、いずれの方にもおすすめの1冊です。

和歌のルール』渡部泰明/編 笠間書院 2014年刊

枕詞、序詞、見立て、掛詞・・・。
和歌には、様々な修辞技法が使われています。技法というと硬い感じもしますが、それが、歌に幾つもの心情を込める工夫であったり、時にはちょっとした遊び心による暗号であったりする、となるともう少しその中身が知りたくなってきます。
本書は、多くの修辞技法の中から、“これだけ知れば楽しく読める”という10個を取り上げ、そのはたらきを説明した初心者向けの和歌案内書です。
例えば、在原行平が詠んだ「たち別れいなばの山の峰に生ふるまつとし聞かば今帰りこむ」の中では掛詞として「いなば」が使われています。「いなば」は「往なば」「因幡」の二つの意味を持ち、去っていく心情と、これから向かう因幡の地の情景を、わずか3文字で繋いでいます。この掛詞の働きを、本書では“あたかもターミナル駅で列車を乗り継ぐように”と表しています。
このように随所でユニークな比喩や図を使って、修辞技法を説明している点や、歌の中から掛詞や縁語を見つけるヒントを教えてくれている点も初心者には嬉しい内容です。
いまいちど和歌に向き合い、古人が歌に込めた思いや、遊び心を読み解いてみたくなる、そんな1冊です。

伝わるデザインの基本 よい資料を作るためのレイアウトのルール』高橋佑磨 片山なつ/著 技術評論社 2014年刊

パソコンでプレゼンテーション資料などを作成する際、読む人にきちんと内容が伝わるためにはどのようなデザインにすればよいか?その基本的なルールをまとめた1冊です。
「伝えるために必要なのは、センスじゃくなくてルールです」。
これが本書を貫くメッセージです。
パソコンで作る資料の中には、一見完成しているように見えても、使われているフォント、行間の取り方、色使いなどが適切でないために、読み手にストレスを与えてしまうことがあるようです。本書ではそうした失敗例と共に、それらを改善するためのルールが具体的に記されています。
相手を納得させるための資料を作成したい、けれど、時間がない。そんな時に、あれこれ考えずとも、本書で紹介されているようなルールを身につけておけば、短時間で効果的な資料を作ることができそうです。

12歳からのスマホのマナー入門』藤川大祐/著 大空出版 2014年刊

東京都の調査によると、都内で携帯電話やスマートフォンを子供に持たせている保護者のうち、その使用について「家庭内でルールを作っている」割合は58.1%でした。(※)
本書では、スマートフォンとは何か、トラブルが起きたらどうすればよいか、などについて、Q&A形式でわかりやすく書かれています。
たとえば、「スマホを持つのは何歳くらいがよいのですが?」という問いに対し、著者はずばりこう答えます。「(スマホを持つ目安は)都会の繁華街の入り口あたりを一人で歩いていても大丈夫かどうか」。
こうした具体的なイメージや例えの提示は、大人と子供が共にスマートフォンのことを考え、同じ認識のもとに、ルールを作っていく上での、有力な助けとなるのではないでしょうか。
著者は大学で、メディアリテラシーや授業づくり、いじめなどを研究する一方、携帯電話会社等のサービス提供者との意見交換や、教員、保護者向けの講演会なども行っている方です。
※東京都青少年・治安対策本部「平成26年度 家庭における青少年の携帯電話・スマートフォン等の利用等に関する調査報告書(概要版)」(平成27年3月公表)より。

都立図書館では、ここで紹介した本の他にも、幅広い分野にわたり、各々のルールに関する本を所蔵しています。ルールが1冊にまとめられた本の中には、ルールを知るだけでなく、その分野の全体像や主なポイントも理解できるように書かれているものが多くあります。気になるスポーツや趣味の分野のルール、仕事や生活に役立つようなルールの本を手に取ってみてはいかがでしょうか。


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