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第25弾「百年史 花ざかり」

2010年12月1日

「東京書籍百年史」表紙画像

都立図書館では、市販されていない(非売品)資料も収集しています。社史・団体史は、積極的にご寄贈をお願いしている分野ですが、このところタイトルに百年という文字が目につきます。そこで、最近1年間にご寄贈いただいた社史・団体史の中から、いくつかご紹介します。

東京書籍百年史』 東京書籍株式会社百年史編纂委員会・社史編纂室企画・編集 東京書籍 2010年刊
東京書籍100年のあゆみ』 東京書籍株式会社社史編纂室・百年史社内委員会企画・編集 東京書籍 2010年刊

東京書籍は、明治42年に国定教科書会社として発足し、昨年、創立100周年を迎えました。現在では、教材や辞典、映像や教育ソフト等いろいろな事業を展開していますが、100年間教科書を作り続けてきた会社です。教科書図書館「東書文庫」を附設し、一般公開していることも有名です。
百年史は6章構成ですが、なにより明治から平成までの近代日本教科書史・教育史として読みごたえのある資料です。100年のあゆみは写真・図版を豊富に使った年表になっており、付属資料のDVD-ROMで動画を見ることもできます。

松坂屋百年史』 松坂屋 2010年刊

松坂屋(現在は株式会社大丸松坂屋百貨店)は1611年(慶長16)に呉服小間物問屋として創業し、1910年(明治43)に近代百貨店として開業しました。今年は開業100年ですが、来年は創業400年を迎えます。百年史は前史3章本史9章の構成で、創業からの膨大な史資料を11年にわたり綿密に調査し、史実に基づきながらも写真・図版を豊富に用いて、読みやすく書かれています。懐かしいポスターにも出逢えます。

竹和会百年史 竹中工務店協力会の歴史』 竹和会百年史編集委員会編集 竹和会 2009年刊

竹中工務店は、織田信長の普請奉行を始祖とする竹中家が創業し、数々の建築工法特許を持つ技術力の高い会社で今年創業110年を迎えます。この百年史は、竹中工務店の仕事を支えてきた協力会の発足100周年を記念して刊行されたもので、近代日本建築史上、エポックを画した建築についてのエピソードも収められています。有名な建築物のエピソードを雑学的に楽しむのも一つの読み方でしょう。

同志社大学マンドリンクラブ百年史』 同志社大学マンドリンクラブ百年史編集委員会編著 吉村良之 2010年刊

同志社大学マンドリンクラブは、同志社大学が旧制大学として設置される10年前の1910年(同志社専門学校時代)に創設され、今年創部100年を迎えました。同年創設の慶應義塾マンドリンクラブとともに、大学マンドリンクラブとして日本最古を誇っています。
百年史は、これを記念してSMD会(同クラブ卒業生団体)が出版したもので、現在のクラブがどのように形作られたのか、どのような演奏会・練習をしてきたのか、どのような曲を演奏してきたのかなど、クラブの100年を4章構成で詳しく掲載しています。

百年史は、他にもたくさん所蔵しています。120年史、75年史もありますので探してみてください。


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