第69回 『パラリンピックブレイン』
令和3年9月27日作成
パラアスリートの脳について、最新の研究結果をまとめた本書が面白い。
障がいを持った人の脳は、その身体機能に応じて、それを補うために、働きや構造を変化させて発達する。ここにトレーニングとモチベーションが加わると、相乗効果で脳の働きがさらに高まり、健常者の脳とも一般の障がい者の脳とも違う、人間にとって最高水準の再編成をされた特殊な脳になっていくという。
MRI画像や研究データを載せてわかりやすく解説した学術書。
『パラリンピックブレイン』中澤公孝著 東京大学出版会 2021.2(都立中央図書館請求記号:780.1/5823/2021)