第13回 『東京オリンピック 問題の「核心」は何か』
平成28年12月5日作成
2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催目的は何でしょうか。
著者は「オリンピズムへの奉仕である」と言っています。
本書はそのオリンピズムの視点で2020年東京オリンピック・パラリンピックの課題を指摘しています。
論点(章題)は、「1オリンピックは「開催国のために行なう大会」ではない。」「2オリンピックは「国同士の争い」ではない。」「3オリンピックに「経済効果」を求めてはならない。」「4オリンピックの理念は「勝敗」ではない。」の四つです。
章題が語るように、オリンピックにむけた政府の「基本方針」や競技運営の課題を批判的に読み解いています。その上で、「やはり存続していく意義があるように思う」と結論づけます。さらに「五輪以上に重要な大会」や「浅田真央の演技」等を取り上げ、「オリンピック憲章」に立ち返りながら理解することを提案しています。
この本を読んで、「オリンピック」について考えてみませんか。