第20回 『すごいぞ!オリンピックパラリンピックの大記録』
平成29年3月27日作成
突然ですが、史上最年少のオリンピアンは誰でしょう。
1896年アテネ大会で体操種目に出場したディミトリオス・ロウンドラス(ギリシャ)で、当時なんと10歳でした。今の日本でいえば小学4年生です。
そんな驚きの記録を紹介する本書は、小中学生向けに書かれたものですが、大人でも読みごたえ十分です。これまでのオリンピック・パラリンピック大会における大記録達成の感動を、文章と図表・写真を通じて味わうことができます。
例えば、オリンピックで柔道3連覇を達成した野村忠宏選手。本書の記録表によると、3大会のほとんどが一本勝ち。まさに見事としか言いようがありません。一方で、勝って当然という重圧から逃れるため引退を考えたこと、留学先の子供たちへの指導をきっかけに現役復帰を決意したことなど、大記録の背後にある感動のエピソードも存分に描かれています。
本書に登場するアスリートは、全部で452名選手。
「国別メダル数ランキング」、「各種目の日本の金メダリスト」、「フィギュアスケート男子歴代得点」など、100を超える記録の図表があるので、オリンピック・パラリンピックの調べ学習を行う子供たちにも、ぜひおすすめしたい一冊です。