第51弾「こんなふうに見つけ、創り出してきた。-発明と発見の本-」
2012年10月3日
LEDライト、タブレット端末、iPS細胞...などなど。連日のようにさまざまなメディアから、新しい発明や発見、新技術のニュースが流れてきます。そして、改めて身の回りに目を向けると、生活の中にあふれる多くの便利な製品や高度な技術に否応なく気づかされます。普段はあまり意識することのないそれら数々の創意工夫のあとを、ちょっと振り返ってみるのはどうでしょう。ひょっとすると、まだ知らなかった思いもよらない物語に出会えるかもしれません。
今回は、発明、発見、新技術にまつわる本のご紹介です。
『人類の歴史を変えた発明1001』 ゆまに書房 2011
過去から現在まで人間社会にさまざまな変化をもたらした発明や新技術について、その発明者や開発をめぐるエピソードが、珍しい写真を添え紹介されています。発明品や人物索引から特定の発明について調べることもできます。
『「大発見」の思考法』 文芸春秋 2011
偉大な発見がなされる背景、その達成に至る物語が、世界的に著名な二人の日本人科学者の対話を通して明らかにされます。iPS細胞ネーミングの由来、クウォークの新モデル着想時のエピソードなど、興味は尽きません。
『世界を変えた素人発明家』 日本経済新聞社 2012
古くは15世紀のグーテンベルクから現代のビル・ゲイツ、スティーブ・ジョブズまで、著名な発明家や革新的な技術開発者として認められる人物を取り上げ、実は彼らが必ずしもその分野の専門家ではなかったという視点から、偉業を成し遂げた経緯が明らかにされます。
『図説人類の歴史 <別巻> 古代の科学と技術』 朝倉書店 2012
この本で取り上げられているのは、考古学や人類学の対象となるような古代の発明や発見です。道具や技術だけに限らず身体装飾から料理やスポーツまで、人類が成し遂げてきたさまざまな工夫のあとを多くの図版を見ながらたどることができます。