第11回 『オリンピック・パラリンピック学習読本 中学校編』
平成28年11月15日作成
ページをめくると一瞬鮮やかに立つインクのにおいを憶えている方も多いことでしょう。新学期に誰もが受け取る「真新しい本」、そう、教科書です。そんな1冊として、平成28年春、都内の学校に通う4年生以上の児童、生徒に配られたのが本書です。2020年に向け、東京都のオリンピック・パラリンピック教育が本格的に始動したのです。
「学ぶ」ことで、「(体験・交流)する」「観る(みる)」「支える」活動につなげることを目的とした本書。見開き2ページごとに、オリンピック精神・競技の基礎的な情報や、大会・選手のエピソードなどがカラフルに詰まっています。どこから読んでもよいというのも魅力です。
小学校編、中学校編、高等学校編の3種のうち、個人的なイチオシは中学校編。なぜかって?それは陸上競技パラリンピアンの佐藤真海(まみ)選手の大会招致最終プレゼンテーション・スピーチが載っているから。熱い思いが招き寄せた東京大会、その成功は本書で学ぶ児童・生徒にも託されているのです。