第36弾「お肉をおいしく食べる方法」
2011年7月26日
太古の昔から、人々はおいしく食べるために工夫してきました。また、後日食べられるようにと、いろいろな保存方法をあみだしてきました。
そして現在、世界中にはさまざまな保存食があります。
今回はソーセージやお肉の統計について書かれている本をご紹介します。
『ソーセージ物語』 増田和彦著 ブレーン出版 2002年刊
私たちの身近にある保存食、ソーセージ。この本では日本で最初にソーセージの会社をつくった大木市蔵氏のことが書かれています。大木氏は横浜の肉屋で働いている時、同じ町内にあったドイツ人のソーセージ工房で初めてソーセージを目にします。そこに弟子入りし、ソーセージの店を開業、帝大(現在の東京大学)でソーセージについて講義をするなど、日本中に製造技術を広めていきました。
『ドイツ・ソーセージをつくる』 ベルンハルト・ガム著 エンタイトル出版 2006年刊
ドイツの一般家庭にある道具で、できるだけ簡単な方法でソーセージをつくるためのレシピです。趣味でソーセージをつくる人でも、本格的なものをよりおいしく作れるように豊富な写真で製造過程が紹介されています。趣味でつくるとはいっても、専門的な道具や材料なども紹介されていますが、初めから全てをそろえる必要はなく、つくっていくうちに追加していけばよいとアドバイスされています。さまざまなソーセージを見ているだけで食べたくなってしまいます。
『ハム・ソーセージ年鑑』 平成23年版 食品経済社 2010年刊
日本国内各社の新商品情報などの業界トピックス、各地域ごとのハム・ソーセージ・ベーコンの購入金額など、さまざまな情報が載っています。例えば平成21年に最も多くソーセージを購入したのは東海地方、最も少なかったのは沖縄地方、といったことがわかります。毎年刊行されているので、いろいろな年のデータを見比べられます。
『数字でみる食肉産業』 2011 食肉通信社 2011年刊
国内の生産量、価格の推移、輸入量など、お肉に関するさまざまなデータが載っています。例えば、ソーセージ類がどの国から、どれぐらい輸入されているかといったデータや、どんな銘柄の豚が飼われているのか、主要食肉加工各社の売上高推移などもわかります。
当館では2005年から所蔵しているので、過去のデータをさかのぼってみることも興味深いです。