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第76弾「山の日-さあ、山に出かけよう!」

2016年6月1日

山の名前っておもしろい!の表紙画像

平成28年の今年から8月11日が「山の日」として国民の祝日に加わりました。
国民の祝日に関する法律(祝日法、昭和23年7月20日法律第178号)第2条では、「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」としています。日本には、2013年に世界文化遺産に登録された富士山をはじめ、たくさんの山々があります。ここでは、山の魅力を伝える図書をご紹介します。

関東周辺週末の山登りベスト120』 石丸哲也著 山と渓谷社 2012年刊

地域別に書かれており、1つの山について歩行時間、難易度、コースの高低図、ガイド、地図などの山の基礎データほか、立ち寄り湯や食事処など下山後のお楽しみ情報もあります。他に都心ターミナルからの交通経路、地図と高低図には、区間ごとの所要時間が書かれており、計画が立てやすいです。山には、どの季節にもそれぞれに楽しみがありますが、登る山の特徴を考え、季節やコースを選ぶことも大切です。そんなときに参考になる1冊です。

日本の高山植物400』 新井和也著 文一総合出版 2010年刊

高山帯(本州中部で標高2500m、北海道で標高1500m前後以上)に生える植物を中心に、400種を紹介しています。簡単に名前が調べられるように花の色別に掲載され、1種につき数枚の写真、漢字名や花期などのデータのほか、基本的な特徴や見分けのポイントなどの解説があります。ポケット版で山歩きのお伴に便利な図鑑です。花の名前がわかるといっそう山歩きが楽しくなります。著者には他に、『週末ハイキングが楽しくなる花の図鑑』や『原寸大見分ける低山の花100』などの著作もあります。

野外危機回避マニュアル』 羽根田治監修 地球丸 2016年刊

山や海で遊ぶことは、楽しいことばかりではありません。自然には危険がつきもので、どんなに気を付けていても危険な場面に出合います。この本には、山に限らず海、川、野外活動中、危険な野生動物のエマージェンシーへの対処法、さらには感染症や緊急時の役立ち情報も書かれています。万が一の事態に遭遇したときに身を守る知識が満載ですが、重要なのは知識の習得よりも事故を起こさない行動術である、という著者の言葉が身に沁みます。

山の名前っておもしろい!:不思議な山名個性の山名』 大武美緒子著 中村みつを絵 実業之日本社 2015年刊

第1部山の名づけのものがたり、第2部全国・素敵&珍山名コレクションの二部立てで、山の名前にまつわるエッセイが書かれています。素敵&おめでたい山名や思わず吹き出す珍山名などのリストも掲載されているほか、山名表記のギモンを国土地理院に聞いたコラムなどもあり、読んで楽しい1冊です。

日本百名山 新装版』 深田久弥著 新潮社 1991年刊

初版は1964年に発行され、読売文学賞を受賞しています。
登山家である深田久弥が50年の登山歴の中から、山の品格、山の歴史、個性のある山の3つを基準に1500m以上の山を100選定し、それぞれの山に対する思いを述べています。多くの登山家がこの本に触発されて、百名山に出かけています。いまだに読み継がれる名著です。山にまつわる紀行、エッセイをまとめた『百名山紀行 深田久弥選集 上・下』が2015年に山と渓谷社から出版されています。どうぞ併せてお読みください。

さあ、書を持って、山に出かけよう!


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