『バスで巡る東京』の巻
平成22年4月15日作成
情報サービス課都市・東京情報係
このコーナーでは、都政や東京のニュースや話題をとりあげ、インターネット情報と都立図書館の資料を御紹介します。
さらに詳しい情報をお求めの場合には、御来館いただくか、電話(03-3442-8451)、Eメールレファレンス、文書でお問い合わせください。
東京都交通局(都営交通)の前身は、明治44年8月1日に開局した東京市電気局で、来年、創業100周年を迎えます。その東京都交通局は今年2月、平成22年度を初年度とする3か年の新たな経営計画「東京都交通局経営計画 -ステップアップ2010-」を策定し、今後の交通局の経営のあり方と、それを実現していくための具体的な取組を示しました。
そろそろ大型連休が近づいてきています。これを機に東京都が考えるバスの将来に、そしてバスの車窓から見える東京に、ご注目ください。
バスにちなんだご案内:コミュニティバスで都立中央図書館にアクセス!
港区では3月24日(水)から、コミュニティバス「ちぃばす」の新規5路線(芝・麻布・青山・高輪・芝浦)の実証運行を開始しました。これにより東京都立中央図書館に至る交通手段として、麻布ルートの停留所の97番「愛育病院」と98番「有栖川宮記念公園」が新たに加わります。
☆印は都立図書館所蔵の資料です。★印はインターネットのホームページで関連の情報を見ることができます。
東京都交通局の計画・概要
☆『東京都交通局経営計画:ステップアップ2010』 東京都交通局,2010.2
☆『東京都交通局経営計画(概要版) ; ステップアップ2010』 東京都交通局,2010.2
地下鉄・都営バス・都電・新交通等の今後の経営の方向を示しています。都営バスの主な計画事業としては、平成24年度までに路線バス全車両を乗り降りしやすいノンステップバスにすること(p.58)、平成23年度にはGPS機能付き携帯電話で最寄りの停留所の位置が分かるサービスを始めること(p.62)等をあげています。
☆『都営交通のあらまし』 東京都交通局総務部,2009.9
前年度の都営バス・地下鉄等の在籍車両数、走行キロ、乗車料収入、乗車人員といったデータ(「平成20年度 運輸成績総表」に掲載)を公表しています。都営バスを紹介するページでは、最新の排出ガス規制(新長期規制)適合車、車いすの固定方法といった案内をカラー写真で分かり易く解説しています。
☆『事業概要[東京都交通局] ; 平成21年版』 東京都交通局総務部,2009.8
地下鉄・都営バス・都電・新交通等に関する事業の沿革と、平成21年度時点の現状について主に説明しています。都営バスについては、環境対策として導入したハイブリッドバス等、福祉対策として導入したノンステップバス等に関する紹介文、車両数の推移といったデータを掲載しています。
☆『都バスへのバイオディーゼル燃料導入事業:中間報告』 [東京都環境局∥編] / [東京都]環境局,2008.7
★都バスへのバイオディーゼル燃料導入事業の実施について (報道発表資料 平成22年2月2日 東京都交通局
東京都は地球温暖化対策の一環として、平成19年10月から平成21年3月に、都バス計65台にバイオディーゼル燃料を導入する試みをしました。同資料は平成19年度の実施結果の中間報告です。
都営バスに関する新着情報が得られる、東京都交通局のウェブページです。上述したハイブリッドバスについては「バス 関連情報」の「環境対策」、ノンステップバスについては「バス 関連情報」の「バリアフリー情報」でご覧になれます。
バスで東京めぐり
☆『東京都内乗合バス・ルートあんない No.16('10〜'11)』 東京バス協会監修,人文社,2009.11
☆『東京時間旅行:ミニ荷風』 東京都交通局
★広報誌のご案内「東京時間旅行」
東京都交通局の広報誌のひとつで、原則、隔月で発行しています。「都営交通で巡る東京時間旅行」をコンセプトとし、東京の街を記憶とともに再発見することができる沿線めぐりを提案する雑誌です。2010年1月号のコラム「都営の"車窓"から」では、都立中央図書館から近い「麻布十番駅前(一ノ橋)から見える風景」が取り上げられています。
バスを観賞しよう
☆『都営バス完全ガイド:都営バス保有車両オールラインナップ』 (バスマガジンspecial)講談社,2009.8
☆『全国路線バスspecial:全国バス事業者路線バスオールカタログ』 (バスマガジンspecial),ベストカー編,講談社,2009.11
☆『バスツアー完全ガイド:車両型式、設備、シートレイアウト...バスツアーに使用される車両はコレ!』 (バスマガジンspecial)講談社,2009.4
隔月刊『バスマガジン』の別冊のシリーズ。それぞれ「都営バス」「全国の路線バス」「バスツアー(高速バス)」の車両のカラー写真に説明が添えられています。例えば『都営バス完全ガイド』では、ハイブリッドバス、ノンステップバス等の車体だけでなく、バス内部、エンジン、シートの写真までも見ることができます。
☆『ラッピングバス ; 2001(Be-mook)』 ワンツーマガジン社,2001.7
ラッピングバスとはフロントを除いた車体全面を広告で覆ったバスのことです。『ラッピングバス ; 2001(Be-mook)』はバスと同様の横長の形の本で、毎ページに個性豊かなデザインのラッピングバスの写真を掲載しています。
「バス」で振り返る東京の過去
☆「特集 バスにゆられて東京散歩」『東京人』14巻7号 通号142号 1999年7月
雑誌『東京人』が、約10年前に特集した「バスにゆられて東京散歩」。お台場のパレットタウンが「新名所」として紹介されていることに10年近くの年月が感じられ、特集内の記事「バスの色 いろいろ図鑑」での戦後のバスの塗装の変遷の解説も郷愁を誘います。
☆『都バス・東京旅情 ; 西部編』 林順信著,大正出版,1984.10
☆『都バス・東京旅情 ; 東部編』 林順信著,大正出版,1984.8
昭和40年代〜50年代の東京の橋・駅等のスポットを背景にした都営バスの写真集です。『都バス・東京旅情 ; 西部編』のp.45「邯鄲のすだく木下坂上」では、現在も都立中央図書館に至るバスルートとしてご案内している「橋86系統」が紹介されています。
☆『とえいこうつう』 東京都交通局総務部
昭和43年11月に創刊した交通局の広報誌で、現在は終刊したもの。
昭和50年10月15日発行(26号)の「のったり・おりたり「港区南西部」」では、港区南西部の絵入り案内図と文章で、都立中央図書館がとりあげられています。都立中央図書館は昭和48年1月開館なので、当時としてはまだ新しいスポットでした。