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『ストップ!薬物乱用』の巻

平成27年7月2日作成
情報サービス課都市・東京情報係

このコーナーでは、都政や東京のニュースや話題をとりあげ、インターネット情報と都立図書館の資料をご紹介します。
さらに詳しい情報をお求めの場合には、御来館いただくか、電話(03-3442-8451)、Eメールレファレンス、文書でお問い合わせください。


昨年7月22日、警察庁と厚生労働省は、「脱法ドラッグ」の新呼称を、規制の有無を問わず使用することが危ない物質であると明確に示すために、「危険ドラッグ」とすると発表しました。薬物の乱用に関する問題は、時代や社会の変化と同様、絶えず変化しながらも続いています。
1987年には、国連で6月26日を「6・26国際麻薬乱用撲滅デー」とする旨決議されました。国内では6月20日から7月19日まで、「ダメ。ゼッタイ。」普及運動が全国で展開されています。
東京都では、東京都薬物乱用対策推進本部を設置し、警視庁、東京税関、東京入国管理局などの関係機関が連携して薬物乱用防止対策に総合的に取り組んでいます。
今回は、東京都の取組を中心に、薬物乱用防止対策に関する情報をご紹介します。

☆印は都立図書館所蔵の資料です。★印はインターネットのホームページで関連の情報を見ることができます。
また、各資料の説明文において、「脱法ドラッグ」「脱法ハーブ」等の呼称を使っている部分(※のついた部分)は、原則として資料に記載されている表記をそのまま用いています。

薬物乱用について知る

薬物乱用の現状について

☆『さらば、哀しみのドラッグ』水谷修著 増補改訂版 高文研 2014年10月 (368.8/5031/2014)

主に中高生を対象に書かれた、ドラッグについての教育書です。増補改訂版では、現在の若者の薬物問題を取り巻く環境の変化を反映させ、保護者や学校の先生向けの章を加えています。

☆『脱法ドラッグの罠』森鷹久著 イースト・プレス 2014年10月 (イースト新書 040) (499.1/ 5274/ 2014)

著者が3年半にわたる脱法ハーブ※の取材を通して明らかにした、脱法ドラッグ※問題の現状をまとめた一冊です。

☆『<麻薬>のすべて』船山信次著 講談社 2011年3月 (講談社現代新書 2097) (499.1/ 5203/ 2011)

麻薬とは何か、代表的な麻薬の歴史、麻薬と人間との関わり方について等、麻薬について博物学的な観点からまとめた資料です。

☆『新・亡国のドラッグ』 藤井基之著・監修 医薬経済社 2010年3月 (368.8/5040/2010)

国内外の薬物乱用の実情を紹介し、その対策や国連を中心とした活動を解説した資料です。

☆『教育と医学』62巻12号通巻738号(2014年12月)教育と医学の会編 慶応義塾大学出版会

p.58-85 「特集2 薬物乱用から子どもを守る」

危険ドラッグの規制の変遷について

☆『危険ドラッグとの戦い』藤井基之著 薬事日報社 2014年11月 (368.8/5054/2014)

文部科学副大臣であり薬剤師でもある著者が、危険ドラッグの国内外における規制の流れを中心に解説した資料です。

☆『あぶないハーブ 脱法ドラッグ新時代』小森榮著 三一書房 2012年9月 (さんいちブックレット 004) (499.1/ 5235/ 2012)

脱法ハーブを中心に、脱法ドラッグ※の現状及び規制の変遷を簡潔にまとめたものです。東京都の脱法ドラッグ※対策についても言及されています。

薬物依存からの回復支援について

☆『ダルクの日々 薬物依存者たちの生活と人生』ダルク研究会編著 知玄舎 2013年12月 (368.8/5049/2013)

ダルク(Drug Addiction Rehabilitation Centerの略)とは、薬物依存当事者たちが長期の共同生活を送る中で、依存からの回復をめざす民間リハビリテーション施設です。薬物依存者たちへのインタビュー記録をまとめています。

☆『公衆衛生』79巻4号(2015年4月)医学書院
「特集 危険ドラッグ対策」

流通実態、回復支援活動、薬物乱用防止教育の在り方等、危険ドラッグについての公衆衛生従事者向けの解説が載っています。

東京都の取組

☆『「脱法ドラッグ」について インターネット福祉保健モニターアンケート結果』[福祉保健局総務部総務課編]福祉保健局総務部総務課 2012年8月 (T/499.1/5002/2012)

☆『東京都薬物乱用対策推進計画 薬物乱用のない社会づくりのために 平成25年度改定』東京都薬物乱用対策推進本部編集 東京都福祉保健局健康安全部薬務課 2014年3月 (T/ 499.0/ 5008/ 2013)

平成25年度から30年度までを計画期間とし、従来取り組んできた「指導・取締りの強化」「啓発活動の拡大と充実」「薬物問題を抱える人への支援」の3つの柱の下に、9プラン・24アクションの取組を引き続き設定しています。
★この推進計画は、東京都福祉保健局のページにも掲載されています。

☆『東京都における麻薬・向精神薬・覚せい剤禍対策及び取締状況 (平成24年)』東京都福祉保健局健康安全部薬務課編 東京都福祉保健局健康安全部 (T/498.1/5047/2012)

薬物乱用や東京都の対策についての概要、麻薬・向精神薬・覚せい剤等種類別の概況、薬物乱用防止啓発対策、薬物相談体制についてまとめられています。

☆『東京都薬事審議会答申 東京都における今後の薬物乱用対策の推進について』[東京都薬事審議会編]東京都薬事審議会 2007年12月 (T/499.0/5007/2007)

都における薬物乱用対策をより効果的に推進するための基本的な考え方について、審議会及び部会の検討結果をまとめたものです。

☆『薬物乱用防止に関する指導資料』東京都教育庁指導部指導企画課編集 東京都教育庁指導部指導企画課 2006年3月 (T/77・771/5001/2014)

「東京都薬物の濫用防止に関する条例」の施行などに伴い、平成10年4月に東京都教育庁が作成・配布した指導資料の改訂版です。

☆『実効性ある脱法ドラッグ対策のあり方について 報告書』[東京都脱法ドラッグ対策検討委員会編]東京都脱法ドラッグ対策検討委員会 2004年1月 (T/498.1/5115/2004)

平成15年6月に設置された、東京都脱法ドラッグ対策検討委員会の検討結果をまとめたものです。

☆『薬物乱用防止高校生会議報告書 (平成25年度)』東京都福祉保健局健康安全部薬務課[編] 東京都福祉保健局健康安全部 (T/ 493.1/ 5033/ 2013)

高校生自らが考え、行動する取組として、平成11年から実施している会議の報告書です。
東京都福祉保健局のページでは、平成21年版以降のリーフレット及び報告書(平成24年版までは抜粋)をご覧いただけます。

★「みんなで知ろう危険ドラッグ」(東京都福祉保健局)

危険ドラッグに関する基礎的知識や、相談窓口一覧、東京都の取組・活動等が掲載されています。

★「危険ドラッグに対する警視庁の取組」

警視庁の取締りや、都内における撲滅キャンペーンの実施状況等がまとめられています。

薬物依存からの回復支援について

★東京都立多摩総合精神保健福祉センター

電話や面接による薬物問題相談、薬物家族教育プログラム、依存症回復支援プログラム等の相談に応じています。

★「薬物乱用についての相談機関」(東京都福祉保健局)

★「薬物・アルコール依存症医療」(東京都立松沢病院)

精神科医療の専門病院です。薬物・アルコール等の使用による障害をお持ちの方に対する専門的な医療の提供を重点医療の一つとして掲げています。

その他の機関の取組

☆『警察学論集』67巻12号(2014年12月)警察大学校編 立花書房

p.75-156 「社会安全フォーラム 我が国の薬物対策の今とこれから 〜脱法ドラッグの脅威への対処に向けて〜」警察政策研究センター
平成26年7月に開催された社会安全フォーラムのイントロダクション、各基調講演者の講演内容及びパネルディスカッションの概要を掲載しています。

☆『大麻・麻薬事犯者等の実態調査』 [法務総合研究所編] 法務総合研究所 2013年 (法務総合研究所研究部資料 58) (368.8/5050/2013)

法務総合研究所研究部が、平成23・24年度に実施した薬物事犯者の動向と実態に関する調査・研究の結果を取りまとめて刊行したものです。

☆『薬物の乱用防止対策に関する行政評価・監視 需要根絶に向けた対策を中心として』[総務省行政評価局編]総務省行政評価局 2010年3月 (D/368.8/5039/1)
『薬物の乱用防止対策に関する行政評価・監視 需要根絶に向けた対策を中心として』[総務省編] 総務省 2010年3月 (D/368.8/5039/2)

特に再乱用防止対策や事前防止対策など、薬物の需要根絶に向けた対策の実施状況を調査し、関係行政の改善に資することを目的として実施された、行政評価・監視の結果報告及び結果に基づく勧告です。

☆『薬物問題と社会の安全を考える』[公共政策調査会編]公共政策調査会 2011年3月 (懸賞論文論文集 平成22年度) (368.8/5045/2011)

警察大学校警察政策研究センターとの共催で、「薬物問題と社会の問題を考える」をテーマに募集した懸賞論文のうち、授賞論文を含む20編が掲載されています。

★「薬物乱用対策」 (内閣府)

薬物乱用の定義や、各自治体の取組、関連法令等がまとめられています。

★「特集 危険ドラッグの、本当の怖さを知っていますか? 政府広報オンライン」 (内閣府)

危険ドラッグについての説明や、危険ドラッグの恐ろしさについての短編マンガをはじめとした広報物をご覧いただけます。

★「薬物乱用防止「ダメ。ゼッタイ。」ホームページ」(公益財団法人麻薬・覚せい剤乱用防止センター)

厚生労働省、都道府県及び公益財団法人麻薬・覚せい剤乱用防止センター主催で、6月20日から7月19日にかけて「ダメ。ゼッタイ。」普及運動を実施しています。

★「あやしいヤクブツ連絡ネット」(一般社団法人 偽造医薬品等情報センター)

危険ドラッグ、偽造医薬品等の啓発と、医薬品の適正使用・確保に貢献することを目的としたサイトです。

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