『東京の温泉』の巻
平成27年8月6日作成
情報サービス課都市・東京情報係
- 「意外に多い!?首都の温泉」(『産経新聞』平成26年8月17日 朝刊25面)
- 「東京五輪おもてなし様々/銭湯マニア満足HP一新/外国語で入浴案内も/都浴場組合」(『朝日新聞』平成27年5月19日 朝刊25面)
このコーナーでは、都政や東京のニュースや話題をとりあげ、インターネット情報と都立図書館の資料をご紹介します。
さらに詳しい情報をお求めの場合には、御来館いただくか、電話(03-3442-8451)、Eメールレファレンス、文書でお問い合わせください。
「温泉密度」という言葉を聞いたことがありますか。温泉密度とは、10平方kmに宿泊施設を除いた温泉に入れる公衆浴場が何軒あるかを調べたものです。東京23区に限ると温泉密度は1軒を超えて、日本一の温泉密度になるそうです。
そもそも温泉とはいかなるものでしょう。温泉法によると、地中から採取される地下水の温度が25℃以上あるものまたは温泉法に規定される物質を有するものと定義されています。地球上での地下の温度は、100mにつき約3℃の割合で上昇するので、東京では1000m掘削すると30℃を超える地下水を汲み上げることが期待できます。
東京の温泉の泉質は、地域により●多摩東部・都心はナトリウム-塩化物泉、●大田区などの臨海部はナトリウム-炭酸水素塩泉やメタケイ酸泉、●西多摩地域は硫黄泉、●島嶼地域はナトリウム-塩化物泉に大別されます。特に23区の温泉は、植物性由来の黄褐色〜黒褐色のものが多く見られます。
☆印は都立中央図書館所蔵の資料です。★印はインターネットのホームページで関連の情報を見ることができます。
東京の温泉について
☆『東京の温泉』改訂版 福祉保健局健康安全部編 東京都 2009年12月
東京の温泉の特徴、温泉の効果、注意事項等を紹介しています。
☆『技術ノート』No.13 東京都地質調査業協会 1992年3月
東京の温泉を話題として取り上げ、地形、地質との関連や基礎工学的な話を織り込んで紹介しています。
☆『東京都可燃性天然ガスに係る温泉施設安全対策暫定指針』[東京都環境局編][東京都環境局][2007年]
2007年10月29日施行の指針です。
東京の温泉を楽しむ
☆『東京温泉さんぽ』グラフィス 2013年12月(TOKYO VOICE VOL.14)
仕事帰りのストレス解消に、休日の癒しに、超「安・近・短」な温泉生活を実践してみては如何ですか。
☆『東京温泉案内:ココロとカラダを癒す温泉リラクゼーション』グラフィス 2012年3月(Grafis Mook)
都道府県別の温泉密度を比較すると、東京は全国第4位。東京は温泉天国なのです。
☆『東京・近郊天然温泉の日帰り湯:天然温泉限定』生活情報センター 2006年6月
日帰り温泉の楽しみ方と東京都の温泉も紹介しています。
☆『ちゃっかり温泉』久住昌之著 カンゼン 2012年12月
仕事を抜け出して、温泉からメシ屋へのご機嫌な散策。
☆『東京の銭湯&温泉』メディアパル 2009年10月(東京23区新発見)
東京23区にある銭湯&スーパー銭湯を紹介しています。
☆『こんな近くにあった!首都圏のアミューズメント温泉』手塚一弘著 メイツ出版 2003年10月
天然温泉の銭湯、スーパー銭湯など、近くで気軽に楽しめる娯楽性のある温泉リゾートを紹介しています。
☆『東京温泉めぐり』人文社 2003年8月
東京都内にある天然温泉を利用した入浴施設について、「日帰り温泉・健康ランド」と「温泉銭湯」に分けて掲載、折り畳みの地図付きです。
☆『東京スパ天国(パラダイス)!ど〜んと100軒』講談社 2003年7月(1週間MOOK)
いま最も新しいレジャースポット「3大スパ」などの魅力を徹底解剖!
☆『東京で温泉!気分』交通新聞社 2002年1月(散歩の達人ブックス)
さあ始めよう!お手軽温泉生活。
☆『高橋弘の温泉革命:東京・町田に「万葉の湯」が湧く』鶴蒔靖夫著 IN通信社 1997年11月
湯河原温泉の湯を町田に運び、「万葉の湯」を立ち上げたお話です。
☆『東京の温泉&銭湯』山と渓谷社 1994年5月(J guide)
23区内、多摩地区、伊豆諸島の温泉と健康ランド、銭湯を紹介しています。
☆『Tokyo Walker』2015 No.9(2015年5月19日) 角川マガジンズ p.56-57「大田区・黒湯巡り」
大田区で黒湯三昧はいかがですか。珍しい黒湯炭酸泉があります。
☆『Tokyo Walker』2015 No.2(2015年2月19日) 角川マガジンズ p.14-69「スーパー銭湯戦国時代!」
進化系岩盤浴や高濃度炭酸泉から絶品グルメまで、何度でも通いたくなるスポットを厳選紹介しています。
☆『散歩の達人』19巻12号通巻225号(2014年12月) 交通新聞社 p.6-59「大特集 近場の温泉主義」
遠くの温泉地に行きたいけれど、時間もお金もない方に提案したいのが、東京やその近郊にある温泉。これぞ、究極の気晴らし術です。
☆『Tokyo Walker』2013 No.2(2013年1月25日) 角川マガジンズ p.14-67「いますぐ行きたい名湯100選 東京の温泉」
「ここが東京?」と見紛うほどの絶景温泉や、足を延ばしてでも浸かりたくなるような良泉、街のアミューズメントパークへと変貌を遂げている銭湯など、東京の名湯だけを厳選しました。
☆『とうきょう 自治のかけはし』No.12(1997年3月) 東京都区市町村振興協会 p.32-39「東京の温泉巡り」
東京の町村が、地元の活性化等を目的として作った温泉を紹介しています。
☆『散歩の達人』1巻7号通巻7号(1996年10月) 弘済出版社 p.6-59「特集 下駄履きで行く温泉・100湯」
現在は営業していないところもありますが、当時の東京の温泉事情がわかります。東京の温泉の正体は?
★東京銭湯マップ(東京都公衆浴場業生活衛生同業組合)
銭湯のことなら何でもわかる。組合に加盟する都内約650軒の公衆浴場が検索できます。また、外国人向け情報も充実しています。実際に、「温泉」でリスト検索すると45件ヒットします。
東京都内の日帰り温泉施設を紹介した情報サイトです。50の施設が掲載されており、人気温泉ランキングもわかります。
温泉を知る
☆『江戸の温泉三昧』鈴木一夫著 中央公論新社 2014年9月(中公文庫)
古代の湯浴みから始まり江戸期に急速に広まった温泉文化の有り様や魅力が書かれています。
☆『温泉学入門:有馬からのアプローチ』古川顕著 日本温泉協会 2014年6月
経済学博士が、「温泉とは何か」をはじめ、温泉をさまざまな角度から分析し、歴史的、経済学的、社会学的、文化人類学的な観点から縦横に論じています。
☆『温泉の百科事典:自然科学 医療・保健・健康 社会・経済・観光 歴史・文化』阿岸祐幸著 丸善出版 2012年12月
温泉と周辺領域の事象を取り上げて解説。それぞれの領域での知識や意義などがわかります。
☆『温泉学入門:温泉への誘い』日本温泉科学会編 コロナ社 2005年5月
温泉を科学的・学術的に解説し、正しい温泉利用を解説しています。
☆『全国主要温泉地の魅力度調査:専門家アンケートと事例』日経産業消費研究所編 日経産業消費研究所 2003年3月
全国主要温泉地66カ所の魅力度について、100人の専門家にアンケート調査をした結果と、人気の7温泉地の魅力を紹介しています。 残念ながら、主要温泉地には東京の温泉は含まれていません。
☆『全国温泉大事典』野口冬人著 旅行読売出版社 1997年12月
日本全国の温泉2300ヵ所を網羅した温泉の決定版です。東京都は、44ヵ所の温泉が紹介されています。