『東京の水族館を楽しむ』の巻
平成29年8月3日作成
情報サービス課都市・東京情報担当
平成26年11月以降、マグロが次々に死んでしまった葛西臨海水族園ですが、現在は再び巨大ドーム型水槽で群泳するクロマグロはじめ大型の魚たちを見ることができます。以下はクロマグロについての報告が掲載されているサイト、資料です。
- 「葛西臨海水族園クロマグロ等の展示について」
(報道発表資料 平成27年3月27日 建設局 (公財)東京動物園協会) - 「マグロ大量死「複合的な要因」葛西水族園が公表」
(『朝日新聞』 平成28年4月8日 東京朝刊 社会面33頁)
このコーナーでは、都政や東京のニュースや話題をとりあげ、インターネット情報と都立図書館の資料をご紹介します。
さらに詳しい情報をお求めの場合には、ご来館いただくか、電話(03-3442-8451)、Eメールレファレンス、文書でお問い合わせください。
以下の期間中、このページで紹介している資料を都立中央図書館1階の都市・東京情報コーナーで展示しています。ぜひご来館ください。
「東京の水族館を楽しむ」
平成29年8月4日(金)〜9月6日(水)(休館日:8月18日(金))
多くがインドアの施設で、涼みながら楽しめる水族館は夏の人気施設です。一番の人気はイルカやシャチ、アシカのショーでしょう。マンボウ、ジンベイザメ、クロマグロなど大型の海の生き物を間近で見られる展示にもたくさんの人が集います。エサやり、バックヤードツアー、ふれあい体験、ラッコやペンギンなど愛らしい動物たちが人を惹きつけます。
日本は四方を海に囲まれています。昔から海や川の魚を多く食べ、海や川から多くの恩恵を得ながら生きてきました。私たちの海・川の生き物への関心、環境への関心は、特に大きいのではないでしょうか。水族館は海や川の生き物がたくさん見られる楽しい施設ですが、生態や環境を調査研究するという側面も持っています。学ぶことができる施設でもあります。
さて、東京には葛西臨海水族園をはじめとして、サンシャイン水族館、すみだ水族館、アクアパーク品川、東京タワー水族館、しながわ水族館、多摩川ふれあい水族館などがあります。それぞれに趣向を凝らし、個性的な演出をしています。
今回のクローズアップ都市・東京情報では、東京の水族館の取り組みや東京の水族館を楽しむためのヒントを当館所蔵の資料を中心にご紹介します。
☆印は都立中央図書館所蔵の資料です。★印はインターネットのホームページで関連の情報を見ることができます。
葛西臨海水族園について書かれた資料
☆『事業報告書(平成27年度)』東京動物園協会編 2016年 (T/480.7/5020/2015)
葛西臨海水族園の【飼育・繁殖】の項で、クロマグロの死から展示回復の取り組みを進めたことなど書かれています。
☆『水族館国際シンポジウム』東京都恩賜上野動物園編 1990年10月 (T/99・48/3001/G)
平成元年の葛西臨海水族園開館を記念して開かれた水族館国際シンポジウムの報告書です。世界各国から水族館の専門家が集まりました。
☆『東京都葛西臨海水族園年報(平成27年度)』東京動物園協会 2016年12月 (T/480.7/5033/2015)
平成27年度の葛西臨海水族園の運営方針や出来事、活動内容が報告されています。
☆『上野動物園のあゆみ』東京都恩賜上野動物園編 2003年3月 (T/480.7/5014/2003)
葛西臨海水族館は上野動物園の開園100周年記念事業として、また上野動物園の水族館部門を独立させるために作られました。その経緯が盛り込まれています。
☆『東京都臨海水族園計画』東京都建設局公園緑地部編 1987年2月 (T/480.7/5061/1987)
どんな理念や目的をもって葛西臨海水族園が誕生したのかがわかる資料です。
☆『葛西臨海水族園ガイド』東京動物園協会葛西臨海水族園編 2009年9月 (T/480.7/5046/2009)
オールカラーのガイド本です。巻末におさかなインデックスが配され図鑑としても使えます。
☆『葛西臨海水族園20周年記念誌』東京都編 2009年10月 (T/480.7/5041/2009)
2009年に開館から20周年を迎えたときの記念誌です。
☆『Tokyo Zoo Plan 21』東京都建設局公園緑地部計画課編 2004年6月 (T/480.7/5017/2004)
東京都の動物園・水族館の中長期計画書です。葛西臨海水族園の現状とこれからを分析し、整備方針、整備計画を打ち出しています。
☆『葛西臨海水族園教育活用ガイドブック』東京都葛西臨海水族園編 2011年3月 (T/480.7/5057/2011)
学校の教育プログラムの中に水族館を取り入れられるように、水族館の見どころ、生き物を見るときのポイントなど紹介している教材集です。
☆『葛西臨海の公園と水族園』清水政雄編 東京都公園協会発行 1996月3年 (T/23・62/3001)
海と緑が失われた時代を経て誕生した葛西臨海水族園や緑豊かな臨海公園の存在目的、存在意味が書かれいます。
☆「フェアリーペンギンの新たな繁殖技術への挑戦 世界最小のペンギンを救え!」 『どうぶつと動物園』 69巻1号 第705号(2017年冬号)
☆「うみ、とどけます 移動水族館活動の紹介」 『どうぶつと動物園』 69巻2号 第706号(2017年春号)
☆「葛西臨海水族園の新しい展示「発光生物」」 『どうぶつと動物園』69巻3号 第707号(2017年夏号)
☆「葛西臨海水族園の現在と未来」「世界の海 日本の海」 『うえの』第389号 (1991年9月号)
東京の水族館について書かれた資料
☆『バックヤードツアー首都圏』洋泉社 2014月8月 (D/291.3/5127/2014)
サンシャイン水族館、葛西臨海水族園、しながわ水族館、新江ノ島水族館のバックヤードを紹介しています。
☆『ニッポンを解剖する!東京図鑑』JTBパブリッシング 2016年9月 (T/290.9/5901/2016)
都市型水族館として、サンシャイン水族館、すみだ水族館、アクアパーク品川の演出や仕掛けを比較紹介しています。
☆『水族館に奇跡が起きる7つのヒミツ』中村元著 Collar出版 2013年8月 (480.7/5112/2013)
北海道の山間の水族館や東京のサンシャイン水族館他を劇的に変えて来館者を増やした水族館プロデューサー中村元氏。プロデュースの秘密に迫っている本です。
☆『飼育員だけが知っているペンギンたちの秘密の生活』中田啓子著 文踊社 2014年1月 (T/24・488/5001/2014)
すみだ水族館のペンギン飼育員・トレーナーが明かす、日頃来館者には見せないペンギンの様子を写真とコメントで綴った本です。
☆『恋するペンギン』高橋環著 文踊社 2015年7月 (T/24・488/5002/2015)
すみだ水族館のペンギンたちの恋、夫婦のきずななどの物語りを写真とコメントで紹介しています。
☆『水族館ぴあ 見て、感じて、癒される,全国版』ぴあ 2017年3月 (D/480.7/5146/2017)
東京都の水族館ではサンシャイン水族館、すみだ水族館、葛西臨海水族園の見どころ、利用案内などが紹介されています。
☆「職人の技が生きるまち サンシャイン水族館 豊島区の癒しスポットは、高層ビルの上に広がる南の海」 『東京人』27巻15号 通巻318号(2012年11月増刊)
東京の海と川の生きものについて書かれた資料
☆『海水魚』吉野雄輔写真・文 山と渓谷社 2010年7月 (487.5/5109/2010)
海を泳ぐ姿の写真が掲載され、見て魚の名前がわかるように作られた図鑑です。
☆『世界で一番美しいイカとタコの図鑑』窪寺恒己監修 エクスナレッジ 2014年6月 (484.7/5013/2014)
日本のみならず世界中に棲息しているイカやタコの写真がダイナミックで圧巻な本。日本の周辺に棲息しているイカ、タコもたくさん掲載されている図鑑です。
☆『海辺の生物』松久保晃作著 小学館 1999年8月 (R/4817/3137/99)
魚のみならず海藻、カニ、貝、クラゲ、カイメンやゴカイ、イソギンチャク他、磯や砂浜、干潟、海面で見られる生き物の図鑑です。
☆『日本の淡水魚』細谷和海編・監修 山と渓谷社 2015年12月 (R/487.5/5170/2015)
日本の淡水魚約300種が載っている図鑑です。横向き写真が掲載されているので、泳いでいる魚の特徴からなんという魚かわかりやすくなっています。
☆『日本クラゲ大図鑑』峯水亮著 平凡社 2015年9月 (DR/483.3/5026/2015)
日本の周辺の海にいるクラゲの図鑑です。非常に種類が多く、また写真点数が多い本です。詳しい解説があり、クラゲについて調べるのによい資料です。
☆『「伊豆の海」海中大図鑑』伊藤勝敏著 データハウス 2011年5月 (R/481.7/5020/2011)
本州沿岸を北上する黒潮の影響で、マグロやキハダから熱帯魚まで棲息する伊豆の豊かな海。そこに棲息する海の生き物たちの図鑑です。
☆『子どもとはじめる自然<冒険>図鑑 8』岩波書店 1994年5月 (7860/3020/8)
子どもにも大人にもよい海の生き物の入門書です。生き物の生態紹介に加え海で遊ぶ楽しみ方、注意点が書かれています。
☆『したたかな魚たち』松浦啓一著 KADOKAWA 2017年3月 (487.5/5182/2017)
食べられないための技、子育ての工夫、海で暮らす魚たちの滑稽で愛らしい生活術を紹介しています。
☆『東京の川と海のいきもの』東京都環境保全局水質保全部水質監視課編 1990年6月 (T/0・480/3012/GA)
水の中の生き物だけでなく、海辺で見かけた鳥や川の石についている生き物などについてイラストで紹介、解説しています。
水族館、関連施設のホームページ
ここから葛西臨海水族園のほか都立の上野動物園、多摩動物公園、井の頭自然文化園、大島公園動物園のサイトに飛べるほか、鳴き声図鑑、動物図鑑などが紹介されています。
同館のサイト。利用案内、交通アクセス、園内マップ、イベント情報、見どころと歴史などを紹介しています。
同館サイト。施設案内、パフォーマンス紹介、営業時間・入場料金、アクセス、イベント情報などについて紹介しています。
同館サイト。東京タワー水族館について、総合案内、フロアマップ、クーポンなどを紹介しています。
同館サイト。営業時間・料金、アクセスマップ、ゾーンガイド、体験プログラム、ショップガイドなどが紹介されています。
同館サイト。営業時間、利用料金、館内案内、イベントプログラム、団体での利用などについて紹介しています。
同館サイト。最新情報、わくわくイベント、水族館の人気者たち、ブログ、人気スポット、案内、団体の方、周辺施設などについて紹介しています。
★多摩川ふれあい水族館(東京都下水道局)
同館サイト。所在地、開館時間、休館日などを紹介しています。