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『江戸無血開城』の巻

平成30年4月5日作成
情報サービス課都市・東京情報担当

このコーナーでは、都政や東京のニュースや話題をとりあげ、インターネット情報と都立図書館の資料をご紹介します。
さらに詳しい情報をお求めの場合には、ご来館いただくか、電話(03-3442-8451)、Eメールレファレンス、文書でお問い合わせください。


以下の期間中、このページで紹介している資料を都立中央図書館1階の都市・東京情報コーナーで展示しています。ぜひご来館ください。
「江戸無血開城」
平成30年4月6日(金)〜5月9日(水)(休館日:4月20日(金))


江戸時代末期の慶応4(1868)年3月から4月(旧暦)にかけて、新政府軍への江戸城明渡しが行われました。今年はちょうど150周年になります。
同年1月の鳥羽・伏見の戦いにおいて幕府軍が敗北し、新政府は徳川慶喜追討のために東征軍を江戸に向けて進撃させました。徳川家は恭順の姿勢を示し、3月13、14日の江戸での西郷隆盛と勝海舟の会談により、平和的に江戸城を明渡しました。
今回のクローズアップ都市・東京情報では、江戸無血開城の当時の情勢や立役者となった勝海舟、江戸無血開城を取り巻く人々について、当館所蔵の資料を中心にご紹介します。

☆印は都立中央図書館所蔵の資料です。★印はインターネットのホームページで関連の情報を見ることができます。

幕末の江戸 当時の情勢

『幕末史』 半藤一利著 新潮社 2008.12 (210.58/ 5215/ 2008)

生涯学習講座の講義をまとめたもので、黒船来航から西南戦争までの動乱の時代をかみ砕いて説明しています。

『幕末・維新』 井上勝生著 岩波書店 2006.11 (岩波新書 新赤版)(210.60/ 5224/ 1)

東アジア世界に視点をすえた、明治開国から西南戦争までの通史です。巻末に索引と略年表があります。

『幕末維新の城 権威の象徴か、実戦の要塞か』 一坂太郎著 中央公論新社 2014.5 (中公新書)(521.8/ 6206/ 2014)

幕末から明治維新にかけての、全国約40か所の城郭と要塞のエピソードを紹介・考察しています。

『戊辰戦争』 保谷徹著 吉川弘文館 2007.12 (戦争の日本史 18)(210.19/ 5009/ 18)

鳥羽・伏見から東北戦争を経て箱館五稜郭までといった戊辰戦争の全過程を、軍時史の観点から解明しています。

『図説戊辰戦争』 木村幸比古編著 河出書房新社 2012.10 (ふくろうの本)(210.61/ 5096/ 2012)

黒船来航から西南戦争までを、写真や図版を豊富に用いて説明しています。巻末に戊辰戦争関係年表があります。

『遠い崖 アーネスト・サトウ日記抄 7 江戸開城』 萩原延寿著 朝日新聞社 2000.1 (2893/ サ89/ 301-7)

幕末から明治の日本で活躍した英国外交官のアーネスト・サトウの日記です。慶応4(1868)年3月から同年末までのことが書かれています。

幕府側の功労者 勝海舟

『勝海舟』 松浦玲著 筑摩書房 2010.2 (289.1/ カ10/ 607)

膨大な資料精査と長年の研究成果を基に、勝海舟の全生涯が書かれています。巻末に、参考文献及びその解説、血統図、勝海舟年表、索引があります。

『勝海舟と江戸東京』 樋口雄彦著 吉川弘文館 2014.1 (T/ 289.1/ 5113/ 2014)

勝海舟の生涯と、江戸東京におけるゆかりの地を紹介しています。

『勝海舟 両国生まれの幕臣』 墨田区教育委員会事務局生涯学習課文化財担当編 墨田区教育委員会事務局生涯学習課文化財担当 2014.3 (T/ 24・289/ 5001/ 2014)

平成25年に勝海舟生誕190年を記念して開催された企画展をもとに構成されています。勝海舟の生涯がわかりやすくまとめられています。

『没後100年勝海舟展』 東京都江戸東京博物館編集 東京都江戸東京博物館 1999.4 (D/ 2891/ カ10/ 307)

平成11年に江戸東京博物館で、勝海舟の没後100年を記念して開催された企画展示の図録です。勝海舟のゆかりの資料類が紹介されています。

『氷川清話』 勝海舟[著],江藤淳編,松浦玲編 講談社 2000.12 (S/ 289.1/ カ10/ 601)

勝海舟の談話を集めたものです。この資料では、従来の『氷川清話』では未収録となっていた談話を拾い上げ、再編集しています。

江戸無血開城を取り巻く人々

東征大総督府参謀 西郷隆盛

『西郷隆盛 人を相手にせず、天を相手にせよ』家近良樹著 ミネルヴァ書房 2017.8 (289.1/ サ3/ 625)

西郷隆盛の伝記で、主として一次資料に基づいて解明しています。

『西郷隆盛事典』 志村有弘編 勉誠出版 2018.1 (R/ 289.1/ サ3/ 640)

西郷隆盛に関連する人物や事項、土地について紹介しています。巻末に南洲翁遺訓の現代語訳、主要研究文献目録、年譜といった付録も付いています。

駿府で西郷と会談 山岡鉄舟

『最後のサムライ山岡鐵舟』 圓山牧田編,平井正修編 教育評論社 2007.9 (289.1/ ヤ17/ 606)

大正7(1918)年に刊行された山岡鉄舟の正伝「鐵舟居士乃真面目」の現代語訳版です。山岡鉄舟ゆかりの寺である全生庵に寄贈された遺品、資料等をもとに書かれています。

『山岡鉄舟』 小島英煕著 日本経済新聞社 2002.1 (289.1/ ヤ17/ 603)

山岡鉄舟の生涯を描いた伝記です。

勝海舟を抜擢 大久保一翁

『勝海舟を動かした男大久保一翁 徳川幕府最大の頭脳』 古川愛哲著 グラフ社 2008.11 (289.1/ オ137/ 601)

大久保一翁は江戸無血開城の当時、幕府の会計総裁だった人物で、恭順論を主導して勝海舟とともに徳川家の救済及び江戸無血開城に力を尽くしました。

『大久保一翁 最後の幕臣』 松岡英夫著 中央公論社 1979.4 (中公新書) (2891/ オ137/ 1)

大久保一翁の生涯がまとめられています。巻末に大久保一翁略年譜と参考文献が挙げられています。

最後の将軍 徳川慶喜

『徳川慶喜』 家近良樹著 吉川弘文館 2014.1 (人物叢書 新装版)(289.1/ ト21/ 612)

徳川慶喜の77年間の生涯を記した伝記です。

『徳川慶喜 茨城県立歴史館特別展』 茨城県立歴史館編 茨城県立歴史館 2015.2 (D/ 289.1/ ト21/ 614)

平成27年に茨城県立歴史館で開催された特別展の図録です。一橋将軍家伝来の史資料や、慶喜の生涯を彩る名品とともに、周辺の人々や動乱期の様相を紹介しています。

東征大総督 有栖川宮熾仁親王

『皇族軍人伝記集成 1 有栖川宮熾仁親王 上』
『皇族軍人伝記集成 2 有栖川宮熾仁親王 下』 佐藤 元英監修・解説 ゆまに書房 2010.12 (288.4/ 5312/ 1〜2)

近代日本に存在した皇族軍人の伝記の復刻です。有栖川宮熾仁親王は鳥羽・伏見の戦いの後、東征大総督として江戸へ進軍しました。

『熾仁親王日記 第1』 有栖川宮熾仁著 東京大学出版会 1976 (2161/ N688/ N4-19)

有栖川宮熾仁親王の日記で、慶応4年2月15日の東征進発から明治28年1月8日までのことが書かれています(全6巻)。第1巻は慶応4年から明治5年までです。

西郷隆盛と勝海舟会見の地 薩摩藩邸

勝海舟と西郷隆盛との会見は二度あり、第1回は高輪の薩摩藩下屋敷、第2回は田町の薩摩藩蔵屋敷において行われたと伝えられています。

『幕末歴史散歩 東京篇』 一坂太郎著 中央公論新社 2004.6 (中公新書) (T/ 210.5/ 5067/ 2004)

東ペリー来航から西南戦争までの東京の幕末史跡を紹介しています。「第3章 内戦の炎」に「海舟・南洲の会見」、「江戸開城と西郷隆盛銅像」、「勝海舟銅像と墓所」があります。

『東京「幕末」読み歩き 志士の足跡を訪ねる』 三澤敏博著 心交社 2010.4 (T/ 210.5/ 5235/ 2010)

東京に残る幕末の痕跡を、坂本龍馬、篤姫、新撰組など12のテーマに分けて紹介しています。「西郷隆盛、大久保利通ら薩摩藩士」や「勝海舟」の項目に、江戸無血開城に関する史跡が載っています。

『東京幕末・明治さんぽ帖 幕末・明治の偉人・大物二十数人にまつわる歴史の舞台を歩く。』 交通新聞社 2010.4 (散歩の達人テーマ版MOOK) (T/ 281.0/ 5026/ 2010)

幕末・明治の人物や舞台となった場所ごとに、史跡等の東京さんぽスポットを紹介しています。「勝海舟」や「西郷隆盛」の項目に、江戸無血開城に関する史跡が載っています。

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