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『日本人を惹きつけてやまない桜の魅力とは』の巻

令和4年3月4日公開
令和4年3月25日更新

このコーナーでは、都政や東京のニュースや話題をとりあげ、インターネット情報と都立図書館の資料をご紹介します。
さらに詳しい情報をお求めの場合には、ご来館いただくか、電話(03-3442-8451)、Eメールレファレンス、文書でお問い合わせください。


東京には江戸の頃から、飛鳥山、向島、浅草、上野、小金井など多くの桜の名所があり、春には花見の人々で賑わいました。現代でも春が訪れる前から、桜の開花日や見ごろが人々の話題に上り、卒業式や入園式・入学式の時に桜はあるかしら、と一喜一憂します。例年、花見にいつ行こう、どこに行こう、と相談する声があちらこちらから聞こえ、東京各地で桜に関連するイベントや催しが開催されます。タイトルに桜が入ったヒット曲は数多。「さくらさくら」や「春が来た」などの童謡・唱歌は、誰もが口ずさむことができる春の定番曲です。「桜のような美しさ」「桜のようにはかない」「桜のような見事な散り際」などの表現があり、桜が私達の美意識に大きく関わっていることがわかります。どうして桜はこれほどの存在感を持つようになったのでしょうか。桜の何が私達をここまで惹きつけるのでしょうか。東京の桜に関する資料、日本人と桜の関係を探る資料をご紹介します。

☆印は都立中央図書館所蔵の資料です。★印はインターネットのホームページで関連の情報を見ることができます。

東京の「桜」を調べる

『小金井桜花図説 第1輯』 三好学著 東京市 1927年3月(DT/66・47/2/G1 1124391914)

『小金井桜花図説 第2輯』 三好学著 東京市 1928年10月(DT/66・47/2/G2 1127856166)

小金井桜とは、江戸時代の武蔵野新田開発の時代に、小金井橋を中心とした玉川上水の両岸約6キロに植えられたヤマザクラの並木です。ヤマザクラは天然の変種が生まれ易いそうで、大正から昭和初期にかけて小金井桜を学術研究した東京帝国大学教授の三好学氏によって、多くの種類が確認され、新たな種類が命名されています。29種のヤマザクラの精密な花と葉の絵、それぞれの学名、花びらの大きさ、色、開花時期、植えられている場所などが記録されている桜の調査資料です。

『染井吉野の江戸・染井発生説』 岩崎文雄著 文協社(発売) 1999年3月(T/43・47/3001 1128767409)

元筑波大学農林学系教授農学博士でソメイヨシノの江戸・染井発生説を提唱した岩﨑文雄氏が、提唱から約10年後に出版した資料です。学説公表後に知り得たソメイヨシノについての知見、前回の研究発表誌に掲載できなかった事項を加筆しています。

『荒川堤の桜』 東京府編(東京府名勝天然記念物調査報告第八冊) 1931年4月(T/0・200/60/G8A 1127842607)

足立区、荒川堤の桜は大正13年に名勝に指定されました。この資料は多種多様、色も形も開花の時期も違う桜の来歴、品種、その桜の特徴などを記録し、後世まで守り育むために残されたものです。里桜55種、箒桜(竹箒を逆さに立てたような樹形の桜)3種、山桜2種の記録があり、貴重な写真やイラストが掲載されています。

『江戸名所花暦』 岡山鳥著 八坂書房 1994年3月(T/0・200/14/94 1127426441)

江戸名所花暦は江戸の行楽ガイドブックです。四季折々の花鳥風月を43項目に分類し、名所・名木の場所や行き方、見どころの紹介などしています。本書は原本に現代語訳や解説を加えている資料で、巻之一21頁から52頁まで、桜、彼岸桜などについて書かれています。

『江戸名所花暦 春』 岡山鳥編輯[著] 博文館 1893年(T/0・200/3198/1A 1127844094)

こちらは江戸名所花暦 春の巻の天保8年版の後刷本です。和装本で長谷川雪旦の画図をよりはっきり見ることができます。

『東京桜100花』 松本路子写真・文 淡交社 2015月3月(T/627.7/5006/2015 7105498285)

桜の写真集です。桜の品種の解説や見ごろ・見どころも紹介しています。日本各地の桜種が取り上げられていますが、写真は主に新宿御苑と八王子の多摩森林科学園で撮り下ろしています。美しい写真が多く掲載されています。

『江北の五色桜』編集委員会編 江北村の歴史を伝える会 2008年6月(T/21・627/5001/2008 5016910024)

荒川堤の桜ガイドブックです。土手の桜並木だけではなく、都市農業公園の桜も取り上げています。さらに土手のどこにどんな桜の木があるのかマップで案内しています。荒川堤で植栽された桜が見られる他の場所の案内もあります。取り上げている桜の種類が多く、写真が豊富です。

『東京科学散歩』 竹内薫[著] 祥伝社 2010年11月(T/290.9/5524/2010 5019103057)

物理や数学に関する書籍を執筆する科学作家の竹内薫氏と案内人中川達也氏による少し変わった東京観光案内本です。この中に上野恩賜公園の桜の花の色が年々白くなっている?という項目があり、科学的目線で答えを導き出しています。

「うえの 516号」(2002年4月) 上野のれん会(資料コード:5004362894)(雑誌)

6頁から8頁にかけて、東京農業大学教授の湯浅浩史氏による「染井吉野は上野で命名」の記事が掲載されている他、22頁から23頁で三味線漫談の三遊亭小円歌氏の「花見嬉しや」、24頁から25頁「上野公園の再生整備と桜地図」他が紹介されています。

「うえの 660号」(2014年4月) 上野のれん会(資料コード:7103788820)(雑誌)

巻頭カラー頁で「上野公園桜マップ」、「花、上野」が掲載されている他、43頁から45頁で日本花の会主任研究員・和田博幸氏が「ソメイヨシノの話」を書いています。

日本人の桜観がわかる

『さく-La...』 北区飛鳥山博物館編集 北区教育委員会 1998年3月(T/42・70/3002 1128752489)

桜の名所「飛鳥山」での花見の様子を多くの図版で紹介しています。桜の木の下で酒宴を開くという花見のスタイルに至った歴史や、現代まで続く花見文化について書かれています。

『「染井霊園再生のあり方について」答申』 [東京都公園審議会編] 東京都公園審議会 2012年5月(T/629.8/5020/2  7101098392)

豊島区にある都営染井霊園は、ソメイヨシノ発祥の地という土地柄もあり、平成23年に都知事より再生のあり方について諮問を受けた際、「さくらを育み、江戸からの歴史を未来に繋ぐ空間」と審議会が答申しています。資料は染井霊園の再生方針、再生に用いる手法、都民・地域との連携による再生についてまとめています。

『荒川の五色桜』 樋口 惠一著 東京農業大学出版会 2013年4月(T/21・627/5003/2013 7102484268)

明治19年に植樹されて以来、多くの人々を魅了してきた荒川堤の桜は、各種里桜を植えたことで色も形も咲く時期も様々で珍しがられました。ワシントンに寄贈され、平成24年には日米交流100年の記念行事も催されています。五色桜に関った人々と桜の歴史、多種多様な桜の種類や魅力について紹介しています。

『江戸の花見』 小野 佐和子著  築地書館 1992年4月(T/0・380/3024 1124804747)

桜を愛でる花見は、春の遊びとしての風流な催しから、江戸時代には集う人たちの衣裳くらべ、男女が出会う場、仮装して歌い踊る宴会と変遷していきます。桜の花に触発され、日常生活から抜け出して遊ぶ人々の様子を捉え、花見スタイルの変化の理由など解説しています。

『合衆国首府ワシントンの桜』 [東京都公園緑地部編著] 1960年3月(T/627.7/5001/1960 5000584043)

日本からワシントンに桜を贈ってから50年の記念に、東京都が出版した都政資料です。寄贈に関わった日米の人々の働き、桜の樹を守り増やすために奮闘した様子、50年目のワシントンの桜並木の様子など書かれています。

『来止録』 百穀人述 新鴬亭 1939年(T/31・90/14  1124490716)

上野公園の中にある花碑に刻まれている「一めんの花は碁盤の上野山黒門前にかかる白雲」は、江戸時代の狂歌三大家の一人、大田南畝(おおたなんぼ)、別名蜀山人(しょくさんじん)が満開の桜を見て作った歌です。歌碑誕生の背景や「蜀山百首」「碁打の花見」の歌集、そして上野の桜についての解説がまとめられています。

『花のかたち 日本人と桜 古典』 中西進著 角川書店 1995年4月(J020/3081/1 1127683396)

「はじめに」で日本人が古来から桜を愛してきた理由について触れています。本編では西行、藤原定家、徒然草、世阿弥、松尾芭蕉、義経千本桜他の古典作品に描かれている桜について解説しています。

『花のかたち 日本人と桜 近代』 中西進著 角川書店 1995年4月(J020/3081/2 1127683402)

若山牧水『山桜の歌』、谷崎潤一郎『細雪』、坂口安吾『桜の森の満開の下』、渡辺淳一『桜の樹の下で』など、桜が描かれている近代の文学作品、歌舞伎の演目を取り上げ、それぞれの作家の桜観、日本人の桜に対する思いなど紹介しています。

『桜の文学史』 小川和佑著 文芸春秋 2004年2月(910.2/6040/2004  5008520697)

飛鳥・奈良時代に始まり、現代に至るまでの桜にまつわる文学作品を紹介しつつ、桜にこめられた意味を解説しています。巻末には資料に登場したさくらの文献目録・改題がまとめられています。

『桜と日本人』 小川和佑著 新潮社 1993年6月(J040/3067/93 1125771201)

桜に関する著作が多い小川和佑氏が、様々な種類の山桜・里桜の誕生から根付きの物語を紹介しています。東京、京都、奈良の桜の歴史的・種類的特徴、桜の食べ方や植え方の違いについても書かれています。

『桜』 日本のたしなみ帖 『現代用語の基礎知識』編集部編 自由国民社2015年2月(627.7/5138/2015 7105569690)

日本人はなぜ桜が大好きなのかをテーマにまとめられた一冊です。 桜の名所を巡る中で見えてくる日本人と桜の関係、和菓子や絵付け、樺細工、桜染めに表現されている桜の持つ意味など紹介しています。桜のイラストと写真がとても美しい資料です。

『サクラの文化誌』 岩崎文雄著 北隆館 2018年10月(479.7/5055/2018 7111385901)

「染井吉野の江戸・染井発生説」を提唱した農学博士・岩﨑文雄氏がサクラの概説、古代から現代に至る日本の花文化の中のサクラ、サクラの植付けから病気・害虫・害鳥・老化対策などの育て方、食品や医術など日本人の生活の中で活用されているサクラ、伝説・昔話・民話に登場するサクラ他ついてまとめています。サクラと日本人の関係を歴史的な記録に基づき、自然科学と社会科学の両面からアプローチした資料です。

『花見と桜』 <日本的なるもの>再考 白幡 洋三郎著 八坂書房 2015年3月(382.1/ 5046/ 2015 7105795978)

桜と聞くと日本人ならまず、花見を思い浮かべるかもしれません。一方、諸外国には日本のような群桜・飲食・群衆の三要素が備わった花見はないといいます。ではどうして日本では独自の花見文化が誕生したのでしょう。そのなぜ、を追及しています。

『おもしろくてためになる桜の雑学事典』  井筒清次著 日本実業出版社 2007年3月(479.7/5020/2007 5013426239)

咲いてよし、散ってもよし、つぼみも良ければ、香り、色、その佇まいまでもよしと愛でられる桜。一方で、「死」や軍国の花、武士道や大和心を連想させるところもあり、桜には日本人の心情や知恵がいっぱい詰まっていると言います。多岐にわたる桜と日本人の関わり方をまとめた桜の雑学事典です。

東京の桜の写真集、ガイドブック

『サクラウォッチング新宿御苑の桜』 勝木俊雄著  書苑新社  2000年4月(T/36・47/5001 5001044831)

新宿御苑には1000本以上の桜が植えられ、早春に開花するもの、盛春に開花するもの、晩春に開花するものがあるため、長く桜を楽しむことが出来ます。新宿御苑で見られる桜種の紹介と木が植えられている場所などを案内しています。

『桜・武蔵野』 桜井信夫文 ネット武蔵野 2006年1月(T/59・290/5034/2006 5012109371)

井の頭恩賜公園、多磨霊園、昭和記念公園、多摩森林科学園、奥多摩湖など東京多摩地域の桜の名所15か所を美しい写真とともに案内している本です。

『東京花めぐりガイド』 A Flower Lover's Guide to Tokyo  圓佛 須美子著 講談社インターナショナル 2007年9月(T/290.9/5286/2007 5014116796)

英語資料です。東京のみならず埼玉、神奈川、千葉の花の名所を紹介しています。東京の桜の名所としてあげられているのは井の頭恩賜公園、千鳥ヶ淵、染井霊園と六義園、小金井公園、多摩森林科学園です。

『東京の桜』 山と溪谷社 2005年3月(T/290.9/5176/20057 5010705877)

東京の、桜を満喫しながら散歩ができるコースを紹介しています。あまり混み合わない隠れた穴場や、夜桜が楽しめる場所なども取り上げています。

『むさしの桜紀行』 桜井 信夫文 ネット武蔵野 2001年3月(T/60・20/5006 5002830191)

東京の西、武蔵野台地には雑木林や湧水といった豊かな自然がまだ残されています。都市化が進み、様子は変貌を遂げているものの、広大な公園やキャンパスとして昔の面影を残し、春には見事な桜の巨木に満開の桜を見ることができます。武蔵野の桜の名所を写真とともに案内しています。

『靖國の桜』 山岸伸撮影 徳間書店 2017年6月(DT/34・748/5003/2017 7109135732)

靖国神社の桜を10年に渡り、しかも開門前の朝日が昇るまでの特別な時間帯に撮りためた写真が掲載されています。普段私たちが見ることができない特別な光の下での桜樹の姿を楽しむことが出来ます。

『[東京ノ櫻絵葉書]』  [出版者不明] [19--年] (ST/290.9/6196/X 7112358300)

上野公園、浅草公園、江戸川べり、赤坂弁慶橋、柳橋畔の月夜の桜の絵葉書がおさめられています。

『[東京の櫻絵葉書]』 [出版者不明] [19--年] (ST/290.9/6195/X 7112358293)

江戸川べり、芝公園、赤坂弁慶橋、上野公園、上野動物園前、浅草公園仁王門、三枝神社、向島などの桜、花見の様子の絵葉書がおさめられています。

『[帝都の櫻花絵葉書]』 [出版者不明] [19--](ST/290.9/6194/X 7112358284)

上野公園博物館前、上野公園桜ケ丘、九段靖国神社、荒川の五色桜、九段靖国神社境内、丸の内宮城附近、江戸川、上野公園西郷隆盛銅像、飛鳥山、清水谷公園、日比谷公園、上野公園、上野公園東照宮前、大江戸川、芝公園山内、荒川、浅草公園、墨堤向島、小金井の桜がおさめられています。仮装して花見を楽しむ人々、着物姿の人々でごった返す花見風景が多数含まれています。

『江東の桜まっぷ』 [江東区観光協会編]  江東区観光協会  2021月3月(T/ 25・290/ 5039/ 2021 7114062619)

江東区の桜の名所マップです。歩いて回れるコースも描かれています。大横川護岸、辰巳の森緑道公園、亀戸中央公園、猿江恩賜公園、木場公園、仙台堀川公園他の公園、東京海洋大学越中島キャンパスなど全16か所の所在地情報他が掲載されています。

『染井の里駒込桜物語』 駒込ブランドプロジェクト実行委員会編集 駒込ブランドプロジェクト実行委員会 2008年3月(T/43・290/5011/2008 5019121224)

駒込周辺の桜と観光名所のマップです。桜散歩道と称して駒込駅を出発し、染井霊園まで11か所を巡るコースが紹介されており、それぞれの名所内を歩く歩数、次の名所に行くまでの歩数が書かれています。

『桜』 蜷川 実花著 河出書房新社 2011年7月(748.0/6626/2011 5020750105)

蜷川実花氏独特のフォーカスの仕方で撮影された、非常に鮮やかで明るい桜の写真集です。

関連サイト

東京観光デジタルギャラリー(東京観光財団「TCVB」)

東京観光パンフレット、デジタル版を多く掲載しています。欲しいパンフレットをダウンロードし印刷して使えるので便利です。検索窓に「桜」と入れると桜の名所を含んだパンフレットが出てきます。

GO▶TOKYO東京の観光公式サイト

トップページ右上部の虫めがねマークをクリックし、「何をお探しですか?」の検索窓に「桜」と入れると桜に関するイベントや見どころなどが出てきます。新型コロナウイルス感染症感染拡大防止のため、休園、あるいは条件付きで開園しているところがあります。個々のHPで事前に確認して下さい。

気象庁 2022年さくらの開花

出典:気象庁ホームページ各種データ・資料 

日本各地の桜の開花時期予報が掲載されています。

新宿御苑(環境省HP)

新型コロナウィルス感染者数の急増に伴い、感染拡大防止の観点から1月21日から当面の間1時間あたりの入園人数の上限を設定して開園するそうです。(新宿御苑HP 2022年1月20日お知らせより)来園の前にHPを確認して下さい。

国営昭和記念公園

多摩地域の桜の名所のひとつです。ソメイヨシノ中心に植えられ、樹齢40〜50年の大木が多く、枝が座った人の目の高さまで垂れ下がるものもあります。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大防止対策を講じながら開園しているので、HPトップページの「コロナ禍の公園利用について」を確認して利用して下さい。

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