『コロナ禍の東京の記録』の巻
令和5年5月11日公開
- 「コロナ対策本部を廃止 政府決定 水際対策きょうまで」
（『読売新聞』 2023年4月28日 夕刊3面）
- 「（新型コロナ）確保病床、段階的に削減へ 都の医療体制方針 5類移行後」
（『朝日新聞』 2023年4月29日 朝刊 東京都心・1地方）
- 「（第81回）東京都新型コロナウイルス感染症対策本部会議資料（令和5年4月28日）」
（東京都防災ホームページ 2023年4月28日 東京都総務局）
このコーナーでは、都政や東京のニュースや話題をとりあげ、インターネット情報と都立図書館の資料をご紹介します。
さらに詳しい情報をお求めの場合には、ご来館いただくか、電話（03-3442-8451）、Eメールレファレンス、文書でお問い合わせください。
新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の感染症法上の位置づけが、5月8日に季節性インフルエンザと同程度の「5類」に引き下げられました。2020年1月に国内で初めて感染者が確認されて以来、3年半が経過しようとしています。今回は、コロナ禍の東京の暮らしや街の様子に関する資料などをご紹介します。
なお、「コロナ時代」ブックリスト」でも関連図書をご紹介しています。あわせてご覧ください。
☆印は都立中央図書館所蔵の資料です。★印はインターネットのホームページで関連の情報を見ることができます。
コロナ禍の東京の記録
☆『「想定外」をやっつけろ! 検証・なぜ墨田区はコロナ禍第5波で重症者を出さなかったのか』 江川紹子著 時事通信出版局 2022.7（T/24・498/5009/2022 7115671366）
墨田区のコロナ対策の取組みについてまとめています。
☆『一斉休校 そのとき教育委員会・学校はどう動いたか?』 末冨芳編著, 一斉休校・教育委員会対応検証プロジェクト企画, 元兼正浩, 佐藤博志, 柏木智子, 篠原岳司, 葉養正明著 明石書店 2022.3（372.1/5694/2022 7115398837）
全国一斉休校への対応について、世田谷区・三鷹市のケーススタディと、足立区・港区のショートレポートが掲載されています。
☆『コロナ禍でも日常を守るために 福祉施設・事業所の取組み事例集』 東京都社会福祉協議会 2022.1（T/369.1/5264/2022 7115853583）
コロナ禍における東京都内の福祉施設や事業所の取り組みが紹介されています。
☆『新型コロナ病棟ナース戦記 最前線の現場で起きていたこと』 倉原優著 メディカ出版 2021.12（492.9/6998/2021 7115010223）
全国約120人の看護師のヒアリングから、コロナ病棟の様子を描いた資料です。
☆『保健所の「コロナ戦記」TOKYO2020-2021』 （光文社新書 1171） 関なおみ著 光文社 2021.12（T/498.6/5068/2021 7115060771）
東京の保健所と都庁の感染症対策部門の課長として、コロナ対策の第一線に立った公衆衛生医師が記した、2020年1月から2021年9月までの記録です。
☆『ルポコロナ禍の移民たち』 室橋裕和著 明石書店 2021.12（334.4/5799/2021 7115107591）
新大久保に住む著者がコロナ禍の在住外国人たちを取材した資料です。
☆『東京ルポルタージュ 疫病とオリンピックの街で』 石戸諭著 毎日新聞出版 2021.11（T/302.1/5052/2021 7115015462）
新型コロナと東京オリンピック下の人々の姿を追った31のルポルタージュです。
☆『ごみ収集とまちづくり 清掃の現場から考える地方自治』 （朝日選書 1023） 藤井誠一郎著 朝日新聞出版 2021.8（T/518.5/5197/2021 7114628880）
コロナと清掃行政について、緊急事態宣言下でのごみ収集体制や、コロナ収束後の清掃行政のあり方について記述があります。
☆『歌舞伎町コロナ戦記 夜の町の500日』 羽田翔著 飛鳥新社 2021.6（T/36・673/5029/2021 7114342677）
2020年1月末〜2021年5月のコロナ禍の歌舞伎町の様子を綴った資料です。
☆『シェフたちのコロナ禍 道なき道をゆく三十四人の記録』 井川直子著 文藝春秋 2021.5（T/673.9/5611/2021 7114297080）
2020年4月・5月に緊急事態宣言下のシェフたち34人を取材した記録です。
☆「特集 コロナ禍と多摩ニュータウン」『多摩ニュータウン研究』 23号 (2021年5月) 多摩ニュータウン学会（雑誌：7114340940）
コロナ禍と多摩地区、多摩ニュータウンエリアを特集した号です。
☆『永寿総合病院看護部が書いた新型コロナウイルス感染症アウトブレイクの記録』 高野ひろみ, 武田聡子, 松尾晴美著 医学書院 2021.4（492.9/6945/2021 7114159092）
台東区の永寿総合病院で2020年3月に発生したアウトブレイクから感染収束までを看護科長の視点からまとめた記録です。
☆『ずばり東京2020』 武田徹著 筑摩書房 2020.12（T/302.1/5051/2020 7113778926）
ジャーナリストの著者が、2020五輪・パラリンピックの開催に向けて改造されていく東京の姿を取材したノンフィクションです。
☆「特集 緊急事態宣言下のまち」『東京人』 35巻 9号 通巻428号 (2020年8月) 都市出版（雑誌：7113113974）
2020年春の緊急事態宣言下の東京のまちを特集した号です。
☆『仕事本 わたしたちの緊急事態日記』 左右社編集部編 左右社 2020.6（916.00/8224/2020 7113556721）
77名のさまざまな職業の人々による、2020年4月の緊急事態宣言後の日記です。
コロナ禍の写真
☆『カラー世界パンデミックの記録 コロナに立ち向かう人類の挑戦』 マリエル・ウード編，青柳正規日本語版監修，前島美知子訳 西村書店 2022.5（498.6/5854/2022 7115519960）
2020年冬から2021年春までのあいだ、AFP通信が撮影した61の国・地域、165の都市・町・村の景色を収録しています。
☆『STREETS ARE MINE』 石川直樹著 大和書房 2022.2（DT/48・748/5002/2022 7115217388）
2020年から2021年にかけて、パンデミック下を生きる渋谷の人々とネズミたちを追った写真集です。
☆『東京二〇二〇、二〇二一。』 初沢亜利著 徳間書店 2021.12（T/748.0/5313/2021 7115082840）
2020年から2021年まで、コロナ禍の東京の街と人を撮影した写真集です。
☆『東京パンデミック 写真がとらえた都市盛衰』 （早稲田新書 005） 山岸剛著 早稲田大学出版部 2021.4（T/290.9/6176/2021 7114176558）
コロナ禍で撮影した東京のモノクロ写真によるフォトエッセーです。
☆『東京自粛 COVID-19』 Takeshi Tokitsu[写真・文] PLEASE 2020.11（T/748.0/5302/2020 7114214990）
2020年4月7日の緊急事態宣言から約4か月間の東京の姿を収めた写真集です。
☆『東京、コロナ禍。』 初沢亜利写真 柏書房 2020.8（T/748.0/5291/2020 7113184878）
2020年2月から7月にかけての東京の風景を捉えた写真集です。
☆『新型コロナ 見えない恐怖が世界を変えた』 クレヴィス 2020.8（498.6/5669/2020 7113322731）
コロナ禍の世界の都市と人々の姿を写したフォトリポートです。
★「都政記録写真WEB検索システム」（東京都）
東京都が昭和22年から撮影・保存してきた都政記録写真を検索・閲覧することができるシステムです。フリーワード「新型コロナ」などで関連写真を検索できます。
感染症の歴史について知る
☆『疫病の世界史 上 黒死病・ナポレオン戦争・顕微鏡』 フランク・M.スノーデン著, 桃井緑美子, 塩原通緒訳 明石書店 2021.11（493.80/5134/1 7114953261）
☆『疫病の世界史 下 消耗病・植民地・グローバリゼーション』 フランク・M.スノーデン著, 桃井緑美子, 塩原通緒訳 明石書店 2021.11（493.80/5134/2 7114953270）
イェール大学の講座をもとに、西ヨーロッパと北アメリカに甚大な影響を及ぼした感染症の歴史をまとめた資料です。
☆『感染症と民衆 明治日本のコレラ体験』 （平凡社新書 961） 奥武則著 平凡社 2020.11（498.6/5701/2020 7113613748）
明治日本で猛威を振るったコレラについて、政府・民衆の体験を紹介しています。
☆『史上最悪の感染症 結核、マラリアからエイズ、エボラ、薬剤耐性菌、COVID-19まで』 マイケル・オスターホルム, マーク・オルシェイカー著, 五十嵐加奈子, 吉嶺英美, 西尾義人訳 青土社 2020.9（498.6/5672/2020 7113302597）
感染症の脅威に焦点を当てたノンフィクションです。
☆『世界史を変えたパンデミック』 （幻冬舎新書 こ-24-2） 小長谷正明著 幻冬舎 2020.5（493.80/5103/2020 7113155080）
過去のパンデミック（ペスト、マラリア、チフス、コレラ、インフルエンザ、エイズ）と人類の闘いについて紹介しています。
☆『ウイルスの世紀 なぜ繰り返し出現するのか』 山内一也[著] みすず書房 2020.8（493.87/5045/2020 7113274115）
20世紀後半以降、人間社会に次々に出現するようになった新たなウイルス「エマージングウイルス」について事例を紹介しています。
☆『新型インフルエンザパンデミックに日本はいかに立ち向かってきたか 1918スペインインフルエンザから現在までの歩み』 岡部信彦, 和田耕治編集 南山堂 2020.4（498.6/5640/2020 7112963447）
2009年の新型インフルエンザや、過去のその他の新型インフルエンザについて、対策や教訓等をまとめています。
☆『ビジュアルパンデミック・マップ 伝染病の起源・拡大・根絶の歴史』 (NATIONAL GEOGRAPHIC) サンドラ・ヘンペル著, 竹田誠, 竹田美文日本語版監修, 関谷冬華訳 日経ナショナルジオグラフィック社 2020.3（493.80/5097/2020 7112677114）
歴史の中に現れては消えた伝染病の数々を、地図を中心に解説しています。
☆『人類と感染症の歴史 [正] 未知なる恐怖を超えて』 加藤茂孝著 丸善出版 2013.3（493.80/5011/2013 7101976590）
☆『人類と感染症の歴史 続 新たな恐怖に備える』 加藤茂孝著 丸善出版 2018.5（493.80/5011/2 7110431124）
天然痘やペスト、結核、麻疹、インフルエンザなどの疾病ごとに、その歴史を紹介しています。