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『東京から多文化共生を考える』の巻

平成31年2月7日公開

このコーナーでは、都政や東京のニュースや話題をとりあげ、インターネット情報と都立図書館の資料をご紹介します。
さらに詳しい情報をお求めの場合には、ご来館いただくか、電話(03-3442-8451)、Eメールレファレンス、文書でお問い合わせください。


以下の期間中、このページで紹介している資料を都立中央図書館1階の都市・東京情報コーナーで展示しています。ぜひご来館ください。
東京から多文化共生を考える
平成31年2月8日(金)〜3月6日(水)(休館日:2月15日(金))

なお、都立中央図書館では、東京2020大会に向けて、世界の国・地域の生活や文化を紹介するシリーズ展示を行っています。平成31年2月23日(土)からは、平成31年に日本人移民120周年を迎えるペルーを特集した企画展示を開催予定です。ぜひそちらも併せてご覧ください。 (詳しくはこちら)


東京都内に暮らす外国人の方の数が、平成30年1月現在52万人を超えていることをご存知でしょうか。平成30年12月には、政府により、「外国人材受け入れ拡大」の方針が決定されましたが、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催も控えるなか、東京都でも、これまで以上に、地域における多文化共生の取組みを進めていくことが求められています。

今回のクローズアップ都市・東京情報では、東京都内の多文化共生に関する取組みや、世界各国の文化に触れられる場所などに関する資料をご紹介します。

☆印は都立中央図書館所蔵の資料です。★印はインターネットのホームページで関連の情報を見ることができます。

東京都の取組み

『東京都多文化共生推進指針 世界をリードするグローバル都市へ』 東京都生活文化局都民生活部地域活動推進課 2016.2(T/ 318.2/ 5386/ 2016)

日本人と外国人が共に東京の発展に向けて参加・活躍する社会の実現に向けて、2016年に「東京都多文化共生推進指針」が策定されました。本文では、東京都における外国人受入れの現況と課題、推進目標等が示されています。
★「東京都多文化共生推進指針」(東京都生活文化局)

『多文化共生に向けた地域における国際交流に関する調査研究報告書』東京市町村自治調査会 2018.3(T/ 59・365/5002/ 2018)

主に、多摩・島しょ地域における多文化共生の取組みの現状や課題について調査し、まとめた資料です。都内外の先進自治体の事例も多数掲載されています。
「多文化共生に向けた地域における国際交流に関する調査研究報告書」(公益財団法人 東京市町村自治調査会のトップページに移動します。)

『外国人旅行者の受入環境整備方針 世界一のおもてなし都市・東京の実現に向けて』 [東京都産業労働局観光部企画課編] 東京都 2014.12(T/ 689.1/ 5025/ 2014)

東京2020大会に向けて、外国人旅行者が安心かつ快適に観光を楽しめるような環境を整えるため策定された、旅行者の移動・滞在を支える基盤の整備方針です。

『飲食宿泊小売事業者のためのインバウンド対応ガイドブック 訪都外国人旅行者』 [東京都産業労働局観光部受入環境課編] 東京都産業労働局観光部受入環境課 2018.3(T/ 689.3/ 5003/ 2018)

飲食・宿泊・小売等の事業者向けに、外国人旅行者の持つ文化・習慣に関する基本知識や対応策などをまとめたガイドブックです。

『ムスリム旅行者おもてなしハンドブック 日本とイスラムをつなぐための3つのこと』 [東京都産業労働局観光部振興課編] 東京都産業労働局観光部振興課 2014.10(T/ 167.0/ 5001/ 2014)

ムスリム旅行者受入に関する基本知識や対応策などをまとめたハンドブックです。

まちから知る・考える

東京都内で先進的に多文化共生が進む街や、都内にいながらにして多文化に触れることができる場所に関する資料をご紹介します。

『東京人』33巻 7号 通巻397号(2018年6月) 都市出版(雑誌)

東京都内に広がる「アジアンタウン」を特集している号です。街やお店の紹介にとどまらず、そこに暮らす人々の声や、受け入れる側の都を始めとする自治体、企業などについての対談や記事もあります。

『おさんぽマップ東京エスニックタウン』実業之日本社 2013.11(T/ 290.9/ 5725/2013)

インド人が多く暮らす西葛西や、「リトル・ミャンマー」と呼ばれる高田馬場など、異国情緒漂う東京都内の"外国"を案内するガイドブック。各国自慢のグルメや固有の文化を堪能できる、全12エリアの街歩きモデルルートも掲載されています。

『大使館のある街 2017』JTBパブリッシング企画・編集 JTBコーポレートセールス 2017(T/ 35・290/
5040/ 2017)

「港区ワールドフェスティバル」との連動企画で、日本にある大使館の約半数が集まる港区について、文化施設やお店、ワールドグルメなどの街歩き情報を紹介しています。

『新宿区多文化共生実態調査報告書 平成27年度』[新宿区地域文化部多文化共生推進課編] 新宿区地域文化部多文化共生推進課 2015.12(T/ 36・318/5075/ 2015)

都内で最も多くの外国人が暮らす新宿区が、多文化共生にまつわる地域の課題や要望の掘り起こしのために実施した調査の報告書です。
『新宿区多文化共生実態調査報告書 平成27年度』(新宿区の公式ホームページへ移動します。)

『「移民国家日本」と多文化共生論 多文化都市・新宿の深層』川村千鶴子編著 明石書店 2008.5(T/ 36・334/ 5001/ 2008)

古くから多様な移住者を受容してきた新宿の事例をもとに、様々な角度から多文化都市の課題を論じ、多文化共生政策について検討しています。

『多文化都市・新宿の創造 ライフサイクルと生の保障』川村千鶴子著 慶應義塾大学出版会 2015.11(T/ 36・334/ 5006/ 2015)

同じく新宿を対象に、多文化化・多国籍化していった歴史や、多様な民族を内包する都市の生成過程とその展開を考察しています。

『大久保コリアンタウンの人たち』朴正義著 国書刊行会 2014.10(T/ 36・334/ 5005/ 2014)

1980年以降、「ニューカマー」として日本に来て、新宿区の大久保コリアンタウンに暮らす韓国人たちの姿を、調査とインタビューからまとめています。

『オオクボ都市の力 多文化空間のダイナミズム』稲葉佳子著 学芸出版社 2008.10(T/ 36・334/ 5004/ 2008)

多数の資料を基に、新宿区大久保における多文化受容の歴史とその変貌を描いています。

『池袋チャイナタウン 都内最大の新華僑街の実像に迫る』山下清海著 洋泉社 2010.11(T/ 43・334/ 5001/ 2010)

豊島区の池袋駅近くに形成された中国人街「池袋チャイナタウン」とそこに集まる中国人と地元住民との関わり、生活やビジネスについて、華僑の専門家がまとめています。

『東京のプチ・パリですてきな街暮らし』ドラ・トーザン著 青萠堂 2009.5(T/ 36・290/ 5032/ 2009)

アンスティチュ・フランセ東京というフランス政府の公式機関があり、多くのフランス人が暮らす神楽坂。そこに暮らすフランス人へのインタビュー、レストランやカフェなどお店の情報がまとめられています。

『代々木上原Walker』角川マガジンズ 2013.8(T/ 48・290/ 5023/ 2013)

渋谷区代々木上原のおすすめスポットを紹介しており、そのなかで、イスラムの世界が広がる礼拝堂「東京ジャーミイ」にも触れています。

食から知る・考える

気軽に多文化に触れられるものと言えば「食」。都内で世界各国の料理を味わえる場所を案内する資料や、各国の食にまつわる文化や人々の思いがわかる資料をご紹介します。

『ソウルフード探訪 東京で見つけた異国の味』中川明紀著 平凡社 2018.5(T/ 596.0/5255/ 2018)

各国の様々なソウルフードについての思い出やこだわりを、日本(主に東京)在住の外国人に聞き、まとめた資料です。外国人の人々が日本に移り住んだ背景なども知ることができるほか、それぞれの料理が食べられるお店の情報なども掲載されているので、実際に食べに行くこともできます。

『味の地球儀@tokyo 世界料理グルメガイド』朝日マリオン21編集部編 WAVE出版 2009.6(T/ 673.9/ 5214/ 2009)

世界各国の郷土料理が味わえる東京及びその近郊のお店を、それぞれの郷土料理にまつわるストーリーとともにカラー写真を交えて紹介しています。

『世界を食べよう! 東京外国語大学の世界料理』ドラ・トーザン著 青萠堂 2009.5(T/ 36・290/ 5032/ 2009)

東京外国語大学の世界各地・各ジャンルの研究者たちが、それぞれ専門とする地域の食文化に関するうんちくを、写真や料理のレシピとともに紹介している本です。東京外国語大学に行っても、残念ながらこちらで紹介されている料理が食べられるわけではありませんが、毎年秋に開催される「外語祭」では学生が世界各地の料理を提供しているそうです。

『Hanako』30巻 16号 通巻1140号(2017年9月14日)マガジンハウス(雑誌)

最近人気のアジア料理を特集した号です。都内や近郊のアジア料理が楽しめるお店の情報や、食材についてのコラムなどが掲載されています。

人から知る・考える

東京に暮らす外国人の姿やなぜ彼らが東京に住むようになったのかをまとめた資料をご紹介します。

『東京外国人』BerettaP-07著 雷鳥社 2007.7(T/ 383.9/ 5008/ 2007)

様々な国から東京に来た人々の生活を、その人が暮らす部屋の写真を切り口として紹介している資料です。

『マイ・アイズ・トウキョウ』徳橋功著 幻冬舎ルネッサンス 2009.3(T/ 334.4/5012/ 2009)

著者が運営するウェブサイト「My Eyes Tokyo」掲載のインタビューから、東京在住者・元在住者の話を厳選し、書籍化したもの。東京で生きる外国人が何を見、何を考え、どう生きてきたのかを垣間見ることができます。

『お隣りのイスラーム 日本に暮らすムスリムに会いにいく』森まゆみ著 紀伊國屋書店 2018.2(167.0/ 5093/ 2018)

タイトルどおり、著者が、日本(多くは東京)に住むイスラーム圏の人々を訪問し、彼らの生き方や、イスラームの考え方について聞いた資料です。

関連サイト

「港区ワールドフェスティバル2019」内「港区大使館等周遊スタンプラリー」

区内に多数の大使館がある港区主催の「港区ワールドフェスティバル2019」で行われる「港区大使館等周遊スタンプラリー」というイベントの特設ページです。普段は入ることができない大使館等を特別に訪問できるこのイベント、平成31年3月24日(日)までの開催です。(最終アクセス日 2019年1月28日)

「東京都教育委員会」内「都立図書館のオリンピック・パラリンピック教育支援」

都立図書館では、上記の企画展示以外にも、オリンピック・パラリンピック教育の4つのアクションのうちの「学ぶ」について、世界各国・地域を知るための本やオリンピック・パラリンピックに関する本のリストなど、コンテンツを多数ご用意しています。

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