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『昭和100年〜文学と東京〜』の巻

令和8年2月5日公開

このコーナーでは、都政や東京のニュースや話題をとりあげ、インターネット情報と都立図書館の資料をご紹介します。
さらに詳しい情報をお求めの場合には、ご来館いただくか、電話(03-3442-8451)、Eメールレファレンス、文書でお問い合わせください。


 2026年は昭和元年から数えて満100年という節目の年です。変化と困難があった激動の時代として知られる昭和ですが、同時代を生きた作家たちはその時の「東京」をどのように描いたのでしょうか。
 関東大震災からの復興、都市と郊外の風景、色濃い戦時色、そして高度経済成長を遂げつつある時代、それぞれのテーマから変わりゆく東京を描いた作品と、その解説本やガイドブックをとりあげます。
 時代を感じる一冊を手に取り、昭和の東京を感じてみてください。

☆印は都立中央図書館所蔵の資料です。★印はインターネットのホームページで関連の情報を見ることができます。

関東大震災後の東京

『浅草紅団』(川端康成全集 第2巻) 川端康成/著  新潮社 1960(/J860/K374/K2-2 1125403036)

 川端康成の作品集です。「浅草紅団」は震災後の浅草を舞台とした作品で、震災で倒壊した浅草凌雲閣について語る場面があります。

『蔓延する東京 都市底辺作品集』 武田 麟太郎/著  共和国 2021.1(T/918.6/5007/2021 7114269906)

 関東大震災後、1930年代の東京を描いた武田麟太郎の作品集です。貧困に苦しむ人々、工場街といった当時の東京の様子が描写されています。

『文豪たちの関東大震災体験記』(小学館101新書 175) 石井 正己/著  小学館 2013.8(T/369.3/5368/2013 7102590494)

 作家たちは震災直後から経験や思いを新聞などに寄稿していました。それらをまとめた体験記です。東京の混乱、そして徐々に復興へと向かう様子が作家たちの手によって描かれています。

『1920年代の東京 高村光太郎、横光利一、堀辰雄』 岡本 勝人/著  左右社 2021.6(/910.26/7038/2021 7114747577)

 震災前後の東京で作家たちはどのように生きたのでしょうか。1920年代という時代の区切りを考え、東京とそこに生きた作家や詩人たちの活動を見つめています。

昭和前期の東京の風景

『風立ちぬ/菜穂子』(小学館文庫 ほ7-1) 堀 辰雄/著  小学館 2013.11(S/913.60/ホ1/604 7103052866)

 映画で有名になった「風立ちぬ」とその主人公の名前となった「菜穂子」という堀辰雄の2作品が収められています。どちらの作品にも東京の自然や景色が描かれています。

『荷風全集 第17巻』 永井 壮吉/著  岩波書店 1994.6(/J860/ナ34/303-17 1127489512)

 この永井荷風全集に収録されている作品のうち、「濹東綺譚」は墨田区東岸(=濹東)の玉の井を舞台に、小説家と私娼の出会いと別れを描いた作品です。当時の浅草、銀座などの様子も描かれています。

『『濹東綺譚』を歩く』 唐仁原 教久/画・文  白水社 2017.11(/913.60/ナ34/609 7109602908)

 前述の「濹東綺譚」の世界を歩くというコンセプトのもと、画家である著者が麻布から、銀座、浅草、向島、そして玉の井へと、荷風と同じ足取りを歩み、原作の木村荘八の挿絵について検証する画文集です。

『モダン都市の文学誌 描かれた浅草・銀座・新宿・武蔵野』 東京都江戸東京博物館/編集  東京都江戸東京博物館 2015.5(T/910.2/5184/2015 7114998764)

 東京都江戸東京博物館で企画された展覧会のガイドブックです。東京の様々な地域を文学作品から読み解く展示の解説がされています。

戦争前後の東京

『太陽のない街』(岩波文庫 31-079-1)改版 徳永 直/作  岩波書店 2018.7(S/913.60/ト28/603 7110689887)

 東京・小石川を舞台に、印刷工場のストライキを描いた1929年の徳永直の作品です。工場が立ち並ぶ当時の東京の様子が描かれています。

『車掌夫婦の死・戦時風景』(徳田秋聲記念館文庫)改訂 徳田秋聲/著  徳田秋聲記念館 2018.8(S/913.60/ト10/609 7114393587)

 徳田秋声の小説集です。「戦時風景」では東京の花柳界が舞台になっています。震災後の話や「千人針」、「万歳の叫び」といった言葉が登場します。

『ヴィヨンの妻・桜桃 他九篇』(岩波文庫 31-090-13) 太宰 治/作, 安藤 宏/編  岩波書店 2025.10(S/913.60/ダ1/633 7119729704)

 太宰治の作品集です。「ヴィヨンの妻」には戦後まもない東京で、「生きていさえすればいい」と言って小説家の夫のかわりに働きながら生きる女性の姿が描かれています。

『ガイドブック小林多喜二の東京 1930〜1933』 「ガイドブック小林多喜二の東京」編集委員会/編  学習の友社 2008.3(T/910.2/5103/2008 5015046954)

 1930年に上京した小林多喜二は1933年に死ぬまで主に東京で生活しました。東京にある小林多喜二ゆかりの地を巡るためのガイドブックです。

高度経済成長期の東京

『武蔵野夫人』(新潮文庫) 大岡 昇平/著  新潮社 1981(S/50・93/5012/1981A 1112970674)

 戦後、東京西部に住む主人公の道子と復員兵の恋愛を中心とした人間模様を描いた大岡昇平の作品です。武蔵野の「はけ」(小金井市、国分寺市付近)が舞台になっています。

『松本清張』(新潮現代文学 35) 松本清張/著  新潮社 1978.9(/J860/13/35 1122299570)

 松本清張の作品集です。「点と線」はミステリー小説で、東京駅から出る博多行きの特急「あさかぜ」が登場します。

『有吉佐和子』(新潮現代文学 51) 有吉佐和子/著  新潮社 1978.11(/J860/13/51 1122299758)

 有吉佐和子の作品集です。この中に収められた「恍惚の人」は認知症やその介護問題について描いた先駆的な作品です。主人公家族は杉並区の一軒家に住んでいます。

『戦後文学のみた<高度成長>』(歴史文化ライブラリー 511) 伊藤 正直/著  吉川弘文館 2020.11(/910.26/6979/2020 7113507736)

 高度経済成長期に書かれた文学は同時代をどのように捉えていたか、伊藤整、石川達三などの作品から考察しています。

東京の昭和を生きた作家たち

『東京百年物語 2』(岩波文庫 31-217-2 一九一〇〜一九四〇) ロバート キャンベル/編, 十重田 裕一/編 , 宗像 和重/編 岩波書店 2018.11(ST/913.6/5076/2 7111110991)
『東京百年物語 3』(岩波文庫 31-217-3 一九四一〜一九六七) ロバート キャンベル/編, 十重田 裕一/編 , 宗像 和重/編 岩波書店 2018.12(ST/913.6/5076/3 7111230336)

 明治以降の100年間に書かれた「東京」を舞台とする文学作品を時代順に並べたアンソロジー(全3冊)のうち、昭和に書かれた作品が含まれる分冊です。谷崎潤一郎,佐藤春夫、林芙美子,吉本隆明などの作品が掲載されています。

『東京ゆかりの文学者たち 昭和 1』 [東京都近代文学博物館/編]  東京都近代文学博物館 1996.4(T/0・900/3042/G3 1128040980)
『東京ゆかりの文学者たち 昭和 2』 [東京都近代文学博物館/編]  東京都近代文学博物館 1996.10(T/0・900/3042/G4 1128066860)

 東京都近代文学博物館が企画した展示のガイドブックです。「昭和 1」では昭和20年代前半までに活躍した東京ゆかりの文学者を、「昭和 2」では昭和40年代前半までに活躍した東京ゆかりの文学者をとりあげています。

『それぞれの東京 昭和の町に生きた作家たち』 川本 三郎/著  淡交社 2011.1(T/910.2/5131/2011 5019542781)

 昭和に活躍した作家や詩人など23人が、激動の時代の中で東京の町とどう関わり、どう生きてきたのかを考察しています。

東京文学散歩

『新東京文学散歩 上野から麻布まで』(講談社文芸文庫 のG1) 野田 宇太郎/[著]  講談社 2015.2(ST/910.2/5154/2015 7105385405)

 「文学散歩」という形式を確立した作品です。多くの作家が私生活を送った場所でもある東京の町を歩きながら、数々の作品に思いを馳せます。

『東京文学散歩 名作の舞台と文豪ゆかりの地をめぐる』 神保町文学散歩倶楽部/著  メイツ出版 2010.5(T/910.2/5129/2010 5018697790)

 文学作品の舞台と作家ゆかりの地をめぐるための本です。東京の文学散歩コースが20コース掲載されています。

『武蔵野文学散歩展 都市のとなりのユートピア』 東京都江戸東京博物館/編  東京都歴史文化財団 2004.9(T/910.2/5155/2004 7105505370)

 江戸東京たてもの園で行われた展示のガイドブックです。国木田独歩、徳冨蘆花、田山花袋、井伏鱒二など、武蔵野ゆかりの作家や作品を紹介しています。

レファレンスブック

『東京文学地名辞典』 槌田満文/編  東京堂出版 1978.2(R/J033/8/78 1123016660)

 明治以降の文学に描かれた東京やその周辺の地名などが収められた辞典です。文学作品から用例がひかれています。

『東京記録文学事典 明治元年▷昭和二〇年』 槌田 満文/編  柏書房 1994.5(RT/0・900/3032/  1127269887)

 明治から昭和20年までの東京に関する記録文学をまとめた事典です。文学者・ジャーナリストのルポルタージュや日記、随筆などを年代順に並べています。

関連する東京の文学館、記念館等

「日本近代文学館」

 駒場東大前駅にある文学館です。図書、雑誌、原稿など120万点の資料を収蔵しており、展示も行われています。

「世田谷文学館」

 芦花公園駅にある地域総合文学館です。コレクション展、企画展、ワークショップや講演などが行われ、文学を体験できる場となっています。

「田端文士村記念館」

 田端駅にある記念館です。芥川龍之介、室生犀星、萩原朔太郎など田端ゆかりの作家の展示が行われます。

「調布市武者小路実篤記念館」

 作家の武者小路実篤が晩年の20年間を過ごした邸宅と庭(現・実篤公園)に隣接して、記念館があります。

「山本有三記念館」

 三鷹市にある山本有三の記念館です。実際に山本有三が住んでいた洋風建築を記念館として公開しています。2026年2月現在休館中です。

「林芙美子記念館」

 新宿区にある林芙美子の記念館です。林芙美子が晩年に住んでいた家が記念館になっています。

「池波正太郎記念文庫」

 入谷駅にある池波正太郎の記念館です。台東区立中央図書館内にあります。2026年2月現在休館中です。

「吉村昭記念文学館」

 都電荒川線 荒川二丁目停留場近くの融合施設であるゆいの森あらかわ内にある、荒川区出身の小説家・吉村昭氏を紹介する施設です。ゆいの森あらかわには中央図書館、子どもひろばもあります。

「馬込文士村資料」(大田区立図書館)

 大田区立図書館の特殊コレクションの一つです。馬込村にいた多くの文士それぞれに関する資料をまとめています。

「アルバム昭和の狛江」(狛江市立図書館)

 狛江市立図書館が提供する、昭和の狛江の画像を調べられるサイトです。項目から画像を探したり、キーワードで検索したりできます。

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