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第40回 『自己の可能性を拓く心理学』

平成30年10月15日作成

"失われたものを数えるな。残されたものを最大限に生かせ。"
 これは、パラリンピックの創始者とされるルートヴィヒ・グットマン博士の言葉です。人生の途中で体の一部の機能を失ったパラアスリートたちが、その現実とどのように向き合い、自己の可能性を拓いていったのか。インタビューを通してその実像に迫った本書で、著者は「真の障害」ということに触れ、"受験の失敗や失業、別離など、何らかの喪失体験を経験した子どもから大人まですべての人にとって、自分の能力や可能性を否定してしまうこと、夢や目標をもてなくなってしまうことこそが「真の障害」である"と述べています。冒頭の博士の言葉は、私たち一人一人に向けられたものでもあるのです。

自己の可能性を拓く心理学

『自己の可能性を拓く心理学:パラアスリートのライフストーリー』 内田若希著 金子書房 2017.8(都立中央図書館請求記号:780.1/5691/2017)

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