第52回 『フィジー・セブンズの奇跡』
令和元年10月11日作成
「セガナレンガ」。フィジーの言葉で「心配するな」という意味だそうです。
本書は、フィジーの男子七人制ラグビーチームがリオデジャネイロオリンピックで金メダルを獲得するまでの軌跡を、当時の英国人コーチ自身が綴った1冊です。
就任当初、チームには多くの問題が見受けられました。そんな中、ある場面では選手の走力がより発揮されると知ったことを契機に、コーチはスポーツ科学への信奉を一度横に置き、フィジーの人々の国民性や生活背景などと真摯に向き合いながらのチーム育成に力を尽くします。そうした3年間の取組を経て、コーチがたどり着いた心境、それが「セガナレンガ」でした。コーチが信頼したフィジー・セブンズのオリンピックでの熱き戦いをお楽しみください。
『フィジー・セブンズの奇跡』ベン・ライアン著 辰巳出版 2019.9(中央図書館請求記号:783.4/ 6196/ 2019)