第136回『光をまとう中世絵画 やまと絵屏風の美』
2023年10月20日
やまと絵のなかでも、画面全体がぼうっと底光りするような白い光をまとった雲母地(きらじ)屏風に代表される「中世やまと絵屏風」について考察しています。
特に室町時代は屏風の歴史のなかでも空白の時代に位置し、わずかな現存作品から、違う屏風に登場する人物とそっくりな人物を発見するくだりを読んでいると、思わず博物館に実物を見に行きたくなります。
『光をまとう中世絵画 やまと絵屏風の美』泉万里著 角川学芸出版 2007.11
(都立中央図書館請求記号:721.2/5063/2007)