第156回『龍の耳を君に デフ・ヴォイス新章』
「龍の耳」にはこんな意味があります。「龍にはツノはあるけど、耳はない。(中略) 聾という字は、それで「龍の耳」と書くんだよ。」
コーダ(聴こえない親から生まれた聴こえる子供)で手話通訳士の新井は、緘黙症の少年に手話を教えることになります。言葉を発することのできない少年は手話で話せるようになりました。そして近所で起こった殺人事件について話しだします。果たしてこの少年の証言は認められるのでしょうか。
ろう学校の実態や、ろう者を取り巻く環境、コーダであることの葛藤や発達障害の子供の特性など、様々な社会問題を絡めた、内容の深いミステリーです。
『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士』丸山正樹著 文藝春秋 の続編。
『龍の耳を君に デフ・ヴォイス新章』丸山正樹著 東京創元社 2018(都立中央図書館・多摩図書館 請求記号:913.60/マ2475/603)